第12話 肩に手をかけようとするふとどき者を成敗 別法3
つづき
動画はこちら
護身術 女性向け 肩に手を掛けるやつをやっつける Women Self-defense.
武
(体全体を引き寄せるようにって手で引いてたら
できないな。そうだ!自分の体重を上手く利用
しろって師匠が言ってたの思い出した!)
「自分の体重を利用して相手を引き寄せてっと
自分も同時に前に入り入った瞬間には手を返して
相手の首にかけるっと。軽いっ!」
素菓子
ドテッ
「ふむふむ。今のは軽かったじゃろ」
武
「はいっ自分の体重を相手を引き寄せる力に
利用し、その勢いで前に入り引いた手を
上に返したら師父がもう斜めになってました!」
素菓子
「もう一度同じ要領でやってみろ」
武
「はい。さっきと同じようにとっ
ほいっ」
ドテッドテッドテッドテッ
それから何度か同じことを繰り返す
素菓子
「少しはわかってきたようじゃな。
自分の体重を利用するのは基本じゃぞ。
重力を味方につけろ。打撃の場合もこれは
当てはまるぞ!
おまえは力を使わないことをもっと勉強しろ!
動きが固いからもっと丸く丸く柔らかく相手を
包み込み激流のように一気に相手を叩きつけろ!
絶対的に練習が足らん。もっと基本を磨け!
基本をやってやってやってやりまくれ!
そしたら何か見えるものがあるじゃろう。」
武
「わかりました。明日からやります」
素菓子
「あほんだらぁ~!!」
「今日帰ったら暇を見つけてするんじゃ!
おまえの為なんじゃぞ!1日遅れれば、
1日危険な日が増えるわけじゃ!
毎日毎日欠かさずするんじゃ。
弟子Mは時間があればやっとったぞい。
電車に乗ってる時、歩いてる時、待ち時間、
風呂場で、ランニング中、もちろん休みの日で
体を動かせる時間があったら
ずっとやっておったみたいじゃぞ。
武
「ほんとうですかっ
しんどくないんですかね~」
素菓子
「本人は楽しいんじゃよ。
しんどいどころか、わくわくするんじゃ。
練習をやってるのが楽しくて楽しくて
たまらんのじゃよ。
どんどん自分が上手く強くなる事に時間が
経つのも忘れるくらい楽しいんじゃ
いわゆる『ゾーン』に入っとるわけじゃ。
お主にもそんな経験あるじゃろ?」
武
「はい、ダンスの練習をしていた時は楽しいし
練習していたら時間を忘れてました。」
素菓子
「同じ感覚じゃ。やってる事が違うだけで。
そんだけ武術を楽しんどる奴に追いつこうとするん
じゃから、おまえの道は並大抵のことではないぞよ。
かっかっかっかっ
あ奴はまた武術的才能もあるしの。お主も
性根入れてやらんと、どんどん差は広がるゾイ(笑)」
武
「えらい所に来てしまった(汗)」
素菓子
「自発的に練習をしたくならん限りあ奴には追いつけん。
ダンスのように楽しめたら、もしかしたら追い抜けるやも
しれん。なんといってもワシがついとるからの。チラっ」
武
「追いつく追いつかないは置いといて、
少なくとも私の納得できる所までは護身術を
マスターできる気がします!
師匠と師父を信じたらできると。」
素菓子
「ほーう。そう簡単に人を信じていいのかの?」
武
「私人を見る目があるんです(笑)それと、
ささやくんですよ私のゴーストが!」
素菓子
「かっかっかっかっかっそうかっ(笑)!
確かに人生何事も出来ると思わん限り上達も
成功もせんよ。
人生は自分の想像通りになるからの。
自分を信じて、自分を愛せよ
さすれば、道も開けよう。
では、また来週会おうぞ。さらばっ!
とうっ!」
キコキコキコキコ
シュッ
武
「あっ!師父が消えた!
どこどこっどこっ!
ぐ~~~……………
まっいいかっ
お腹が空いたからかーえろ」
その頃素菓子は…
田んぼに自転車ごと落ちていた
素菓子
「おい!もう帰るんかーい!
いてててて、格好よく帰るところが
油断したわい、それにしても薄情者め!」
つづく