第13話 前から変なおじさんが胸を触りにきたら 1
つづき
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護身術 女性 前から胸を触られそうになっても大丈夫!Women Self-defense.
向こうの方から赤い自転車が
ものすごいスピードで近づいてくる!
通常の自転車の3倍のスピードだ!
キキーーーーーーーーーーー!
武
「師父、今日はすごいスピードでの登場ですね。」
素菓子
武
「何言うてるんですか?」
素菓子
「相変わらずノリの悪いやっちゃの~」
武
「今日もよろしくお願いします。」
素菓子
「うむ。今日はどんなことをやったのじゃ?」
武
「はい、今日は前から変な人が来て、
胸を触ろうとした時の術です。」
素菓子
「ふむふむ。3つに分けてやるみたいじゃの。
1つ目は打撃中心に構成しているみたいじゃが、
これははっきり言ってバリエーションがいくつ
もあるから、やりだすとキリが無い。
今回のはほんの1例でしかないぞよ。
根本的なところさえ押えておればどんな形でも
いいじゃろう。相手を打撃で倒すことが最終的な
目的じゃからの。
まぁ~次の術の絡みもあるから、今回の術の
足運びをマスターせよ!」
武
「はいっ!でも手の動きでは?」
素菓子
「武術初心者にはよくある事なのだが、
どうしても派手な上半身に目がいくのじゃが
本当に大事なのは下半身、足捌きじゃ。
手の動きはもちろん大事なのじゃが、
足の動きはもっと大事でそっちに目がいくように
なれば武術も中級の仲間入りじゃ」
武
「確かに、よく師匠に足元がお留守になってると
練習する度に言われてます。
足を動かせと何回も言われてます!」
素菓子
「上半身が銀なら下半身は金じゃ。
下半身の動き無くして術はなりたたん。
頭に叩き込んどけよ!」
武
「よく、手を動かす時も手だけで動かしてる
と、注意されます。足元から連動させろと。」
素菓子
「うむ。それは本質を突いとる。
が、今のお主では真に理解はできんじゃろう。
要するに、全身繋がれってことじゃ。」
武
「よく繋がる感覚の練習はしてます。
繋がらなできても意味無い!出来てる事に
ならん!と今でもですが、練習し始めの頃は
呪文のように言われました。
初めは全然わからなかったけど、最近は
少し感覚がわかってきました。」
素菓子
「そうじゃろう。それはお主の動きを
みていればわかる。動画をアップする際も、
繋がってない動きじゃとOKサインは出さん
みたいじゃしの。相変わらず厳しい奴じゃ。」
武
「そうなんです。体概厳しいです…」
素菓子
「まぁ初めに言うたかもしれんが、才能の無い者
には言うても仕方が無い、自分の才能を評価してやれ」
武
「そう考えるようにしてます。」
素菓子
「うむ。自分を褒めて褒めて褒めまくれよ!
では、今回の術のポイントじゃが、
まさに足さばきにある。
この意味がわかるかな?」
武
「はいっ。足をさばかないと、相手と
力がぶつかってしまうということですね!」
素菓子
「ほ~そこは理解しとるようじゃの」
武
「もちろん受け売りですけどね」
素菓子
「ズルッ
まぁそんなとこじゃろのう(汗)
腕を上げたら相手の力を吸い込んで対処も
できるが、まだまだ先の話じゃ。
今回の術の目的はまさに相手の力を足さばきに
よりそらし、突っ込んできている相手に
カウンターをきめるという術じゃからの
もちろん上半身も脱力してないと話にはならん。」
武
「はい。初めはガンガンぶつかり、
腕が青あざだらけでした(涙)」
素菓子
「仕方のない事じゃ誰でも通る道じゃ。
相手が本気突きではないだけマシじゃろうが!
贅沢を言うな!」
武
「は~い」
素菓子
「返事が小さい!!」
武
「はい!!」
素菓子
「よろしい。
では、進むぞ。」
つづく