第6話 肩に手をかけられた時の対処法
武ちゃんが待ってると
向こうの方から1台の赤い自転車がやってきた!
チリンチリーン チリンチリーン キーッッ
素菓子
「驚き、桃の木、山椒の木、一気に時を渡りきり、
ついに出た出たやっと出た、武術界のアイドル、武仙、素菓子
再び見参!」
(チラッ)
武
(めっちゃどや顔してるやん……面倒くさいな~)
「師父今日もよろしくお願いします」
素菓子
「いやいや、よろしく違いますじゃろ。
この入場の仕方はどう?きまってるじゃろ?」
武
(あ~面倒くせっ。さっさと終わらせよう)
「大変ナウい登場の仕方ですわ。」
素菓子
「そ、そうかな~やっぱりきまったとは
思ったけど、正直に言われると照れるぞい。
サインいる?」
武
「大変頂きたいのですが今回は遠慮しときます。」
素菓子
「あっそう…
でもあれっっ!今日は僕ちゃんなんか
やる気がでちゃうな~⤴⤴⤴
サービスでちょっと僕ちゃんの動き
見せちゃおうかな~
武
(しゃべり方まで変わってるやん!
でもチャンス!)
「師父是非お願いします。」
素菓子
「よかろう」
ブオッ ブオッ ブオッ
舞うように動く素菓子
ほとんど音がしない動き。
足音すらしない。
切り裂くような拳、蹴りの際のブオッという音
のみが静寂を破る。
その動きには一切の力みはなく
頭の上下動、横の動きのブレも一切見られない!
頭突き、体当たりを多用している。
体重のシフトの妙技である。
歩くのも滑るような歩法で
するような動きだ!(わかる人にはわかる)
清流の流れが如く動いている。
見事な体捌きである。
素菓子
「っと。こんなものかのぉ~」
武
「す、すばらしい!是非私もできるように
なりたいです!」
素菓子
「かっかっかっかっ
お主もできるようになったら弟子Мと合わせて
ジョットストリームアタックでもするかの!?」
武
「なんなんですかそれ!
是非やってみたいです。」
素菓子
「やはり知らんか…不勉強なやっちゃの~」
武
「ちなみにこれは何の動きなんですか?」
素菓子
「仙流体術じゃ。おまえがやっとるのは
これの一部じゃ。
お前たちの国では忍術として伝わっておるがの
半蔵ちゃんも
三ちゃんも
小太郎ちゃんも熱心じゃったの~
懐かしいわい」
武
(なんのこっちゃ)
「師父今日は肩に手をかけられた場合」
をやったのですが、今回は以外とすんなり
できました。」
護身術 女性専用 肩に手をかけられたら手を捻じ上げる!Women Self-defense.
素菓子
「そうじゃの今回のはあまり複雑な動きのない
難易度の低い術じゃ。初めは一通り動きを
覚えるところからでかまわん。
じゃがまだまだ動きがぎこちないからもっと
無駄を除くよう訓練しろ!武術もアートじゃ。
美しゅうないといかん。」
武
「はい、わかりました。」
素菓子
「特に腕をねじ上げる時が最大の
注意を払う。
捻じる時に相手にあまり捻じってるのは
伝わらんようにな。自分の頭の動きで相手の腕を
ねじ上げるのを誘導してあげるんじゃ」
武
「ボクシングのヘッドスリップみたいな
感じですよね?」
素菓子
「そうじゃ、ポイントは」
つづく