第13話 相手を力を使わず持ち上げる『盛本流合気上げ』
女性の為の護身術 盛本流合気上げ 力を使わずつながりで持ち上げる
武「う~ん、なかなか上がらないな~」
ボーイ「いつも言う事やねんけど、力入ってるよ(汗)」
武「抜いてるつもりなんだけど知らない間に入ってるんだよな~」
ボーイ「思い通りにいかんと思わず力が入るけど、繊細な感覚がわからんねな~」
武「出来ない時は力も入るし、足の感覚がわからない…」
ボーイ「練習初めはいつもそうやな(汗)終わりかけにはいつも出来るのに」
素菓子「基本が出来とらん証拠じゃ!!!」
武(来た!)
ボーイ(でた!)
素菓子「ちなみにボーイの動画の合気上げも次の投げを意識しすぎて手を高く上げ過ぎとるがの」
ボーイ(やっぱ言われた~)
ボーイ「お恥ずかしい(汗)反省です!!」
武「師父、でも私は力は感じず持ち上げられてるのですが…」
素菓子「そうかもしれんが、無駄な動きじゃ」
ボーイ「手の動きだけみたら武ちゃんの方がきれいに仕上がってます」
素菓子「動作が大きいがの…じゃが基本じゃからかまわんのじゃ」
素菓子「まずは背伸びし、より相手と繋がり、相手と自分が入れ替わる感覚じゃ」
武「はい、うまくいくと自分が沈む程に相手が浮いてきます。」
素菓子「やってる事は合気下げとほぼ変わらん。相手が上がるか下るかだけじゃ」
武「では、なぜ出来ない時と出来る時があるのでしょうか?」
素菓子「まずは繋がりが甘いということじゃ。練習をやってるうちに体がつながりやすくなってきとるが、初めからこの状態でないと、実戦では意味が無い」
武「相手の足がわからないという事が繋がってないという事でしょうか?」
素菓子「その通りじゃ。相手が繋がってなかってもやりにくいじゃろうが、ボーイはいつも繋がっとるからお主の場足は自分の体にあそびができとるのじゃ」
武「なるほど、だから練習の途中に慣れてきて途中から出来始めるのか!」
素菓子「そうじゃ。「練習中に繋がる体」になっとるのじゃ。元来初めから繋がっておらんといかんが、途中から出来とるから、今は上出来じゃ。繋がることすら出来ない武道家が多いからの。
ボーイ「力に頼るってやつね。力では女性は男性に理論上勝てない事になる」
武「それでは困ります(涙)」
素菓子「その為に技術があるのじゃ!強引な技では護身なんて夢のまた夢」
武「しかっり練習して技術を磨きます!」
素菓子「その意気じゃ!そして」
素菓子「喜べ!ワシの護身は体術だけではなく武器術もあるのでな!」
武「あ、ありがとうございます!」(ってまた覚える事が…)
素菓子「武器は久しぶりじゃのうボーイ」
ボーイ「はい。僕の特技でもありますが(笑)」
ボーイ「師父、武ちゃんはまだ体術も未熟なのでまずそれからかと…」
素菓子「案ずるな。ちゃんと考えとる」
ボーイ(めちゃくちゃ怪しいな)
武「考えていただいてありがとうございます!」
素菓子「腕がなるぞい!ボキボキ!首がなるぞいボキボキ!腰が鳴るぞいボキゴキュ!あたたたっ!こ腰が…」
武「師父!!!!」
つづく