第21話 超初心者向け傘を使っての護身術1
素菓子「今日から武器術やるぞ」
武「武器ですか!全然やってないし…」
素菓子「今までずっと素手での技術をやってきたが、護身は武器を使うのが基本じゃ。素手でやってきたのは体の使い方と動きを学ぶ為じゃ。護身だけを考えると武器を使ったほうがはるかに護身力は上じゃ!」
武「武器が無い場合は仕方なく素手で戦うということですね」
素菓子「そうじゃ。素手で戦うという時点で戦略的に負けておるのじゃ」
武「でも武器なんて持ち歩いていませんよ!」
素菓子「持っとったら驚くわい(笑)身近にあるものを使うんじゃ。まず、基本となる技術を身につけ様々なものが使えるようするのじゃ。」
武「一を以って万にあたるというやつですね」
素菓子「さよう。個々の武器で個々の技術を使っていたら、とっさには使えまい。1つの軸となる技術のみを習得せよ。更に言えば、体術を武器術に使えんといかんのじゃ。”武器は手の延長”と言って己の手足の如く使えるはずじゃ」
武「それができるようになると少し恐怖が薄らぎます!」
素菓子「では、今回から身近な物としてしばらく傘を使った護身術をやるぞ」
武「傘なら夏でも日傘として持つ機会も多いですし、折りたたみもあります」
素菓子「うむ、じゃが、傘の柄の部分はほとんど使わん。棒として使う」
武「え~キュッと使わないんですか!?よくやってるじゃないですか…」
素菓子「あんなの初心者にできるはずないじゃろ!使えてもマスタークラスのみじゃ」
武「格好いいのに…」
素菓子「護身は試合と違ってミスが許されんのじゃ。いかに護身力を少しでも上げるかが課題なのに、あえてリスクの高い技術は使えん。確実性の高いほうをとる」
武「確かに初心者でもできないといけないですからね」
素菓子「では、本題じゃが今回は”ハノ字切り”じゃ。ポイントは」
1、攻撃線の前をクロスするようにハノ字を切るように打つ
2、脇は出来る限りしめたらいいが、初心者は威力重視じゃからかまわん
3、打つ流れを大事にする。ブツブツ攻撃を切らない(一筆書きみたいに)
4、実際攻撃する時は頭部ばかり狙わず全体的に攻撃を散らす(膝、手、腕、太もも等)
素菓子「大体、初めはこれだけを守れば十分じゃろう」
武「構えとかはいいんですか?」
素菓子「構えは体術の時もそうじゃが、相手を油断させる為にも絶対ダメじゃ!
ただ、打つ軌道はひたすら練習する必要があるぞ!」
武「確かに体術の時も構えは師匠にショボイと言われますが、正された事はないですね」
素菓子「武術としてなら必要かもしれんが、護身術では不要じゃからの。次に、攻撃の1発目を必ず当てようとするな」
武「いやいや、当てたいですよ」
素菓子「1発目が当たればそれで良いのじゃが。初めは相手の集中力があるから1発目はかわされる事がおおい。油断させて距離さえ間違わなかったら体概当たるがの(笑)」
武「必ずしも1発目が当たらなていいとうい事ですね」
素菓子「そうじゃ。防がれたり避けられても、そのまま他の部分を連続で打ちまくるんじゃ!攻撃を続けていたら必ず当たる!防御の事を考えるな!攻撃を雨の如くひたすら打ちまくれ!」
武「傘が折れるまで打ちます」
素菓子「ちなみに傘は力一杯打てば5発ももたんぞ」
武「え~脆いッ!その間に勝負を決めないといけないということですね」
素菓子「基本的にはそういうことじゃ。折れたら折れた使い方があるから別に問題はないんじゃが、棒としては使えんからの」
武「短時間で倒せるように練習します」
素菓子「ここでも自分のコンビネーションをつくれ!できるだけ、自分の体術のコンビネーションに近い形にしておけば楽じゃ」
武「わかりましたやってみます」
素菓子「武器と体術は同じ動きと思って練習しろ!では、さらば」
チリンチリン
つづく
第20話 超初心者でもできる金的目打ち 実戦練習
素菓子「先週は少しダメージを喰らったわい(笑)」
ボーイ「クリティカルにきましたからね」
武「すいませんでした」
素菓子「よいよい。蚊に刺された程度じゃ。かっかっかっ」
ボーイ「…今回は金的目打ちのまとめとしましょうか」
素菓子「うむ。今回ワシは口だけでもよいかの?」
武「ありがとうございます。お願いします。」
素菓子「では始めるぞ。まず第一に考える事は目打ち金的が狙えるかどうかじゃ」
武「空いているかどうかということですね?」
素菓子「そうじゃ。だが必ずしも空いてなくてもいいんじゃ」
武「それじゃ当たらないじゃないですか!」
素菓子「愚かなり!別に一発目が当たらなくてもあえて打つんじゃ。当たれば儲けものくらいで打つ。当たればそれでよいし、当たらなくても相手の気はそっちにいくから、その間にもう一発同時に打ち込んでおく。両面作戦じゃ」
武「金的、頭突きと一緒ですね!!」
素菓子「そうじゃ。ポイントは攻撃が相手に外れても当たっても2発はもう打っておくということじゃ。相手の出方でもう一発追加していたのでは遅い」
武「師匠によく言われる”細かい事は考えずに打ち出しとけばいい”ということですね」
素菓子「そうじゃ。いつも言うておるがパターンを自分の中で決めて、自分を信じてひらすら打つだけじゃ。相手がどんな反応をしようが、関係ない!!ただひたすら、打つべし!打つべし!明日に向かって打て!」
武「わかりました(明日はようわからんけど…)」
素菓子「目打ち金的を連続で速く打つには反体側の半身の使い方が重要なのじゃが。実際は同側で打っても問題無いのじゃ。初心者はまず、同側で確実に速く打つ練習をするのがいいかの」
武「まだ反体側で打つのは慣れて無いのでやりにくいです」
素菓子「通常の反対の動きじゃからの。これを理解できるかできないかで今後の動きは変わってくるがの」
武「奥が深いですね」
素菓子「これが逸脱した体の使い方のポイントの1つじゃ。世間一般で行われてる動きと違う動きで更なるパフォーマンスをひきだす。これ即ち”力を使わない護身術”なり」
武「確かにうまく出来た時はほとんど力を使わずできてますからね!」
素菓子「じゃが、まずは動く相手に同側の手足を使い攻撃線と間合いを計り、標的にきちんとヒットできるようになるのが第一じゃ。反体側を使うのは初心者にはできん!」
武「数やります」
素菓子「うむ。ではまたな。毎日最低100回やっとけよ」
武「はっはい(汗)」
つづく
第19話 一撃必殺金的蹴り 超初心者の為の金的蹴りの蹴り方
ボーイ「ここで曖昧になってた金的の基本やっとこか」
武「お願いします。ところで師父は」
ボーイ「今日は嫌な雰囲気がプンプンするから後で来るって」
武「そんな流れですね…」
ボーイ「金的は順蹴り逆蹴り、膝での攻撃を主とするから使い分けを大事に」
武「距離で変わるて事ですね」
ボーイ「そう。間合いで威力も断然変わるから自分の適切な間合いをしっかり把握するように」
武「膝は何となくわかりますが、順蹴りと逆蹴りの使い分けはどういう時ですか?」
ボーイ「いい質問やね。基本的に順蹴りは速さ、逆蹴りは威力を重視する。」
武「では、威力の逆蹴りのポイントは?」
ボーイ「逆蹴りは比較的簡単で、単純に言えば、力いっぱい蹴り上げる事かな」
武「それだけですか?」
ボーイ「おおむねは。細かい体の使い方の注意点は多いけど、それでは初心者向けじゃないからね。中級以上になったら細かいとこを修正していけばいい」
武「とりあえず、力いっぱいやります」
ボーイ「ところで、小さい頃靴飛ばしとかやったことある?」
武「ありますよ」
ボーイ「じゃあ、その要領でやればいい。靴を向こうの方に思いっきり飛ばすつもりでやればいい。後、逆蹴りの間合いは意外と近いからそこも注意ね」
武「それならやれそうです。間合いが意外と近いのはびっくりでした。手が届きそうで」
ボーイ「思っているより近いから距離をとろうと足の甲で蹴りがちだけど、威力をだしたいのであれば、足首からスネにかけて蹴るほうが威力は断然上がる!近ければ近いほど威力はますが、掴まれるリスクも高くなるからその辺は注意して蹴って欲しい」
武「恐くてすぐ蹴ってしまいそう」
ボーイ「大半がそうや。次に速さの順蹴りだけど、これは難易度が少しあがる」
武「速く蹴るのが難しいのですか」
ボーイ「結論から言えばそうだけど、蹴る体勢をつくるのが慣れてないとすごく違和感があると思う」
武「どのように蹴るんですか?」
ボーイ「フェンシングのイメージやねけど、わかる?」
武「西洋の剣術の?まったくイメージわかないです(汗)」
ボーイ「まず両手を広げるように横一文字になって、攻撃するほうの足で攻撃線をとる。その際膝と足先は基本攻撃線と同じ方向を向いているように。」
武「こんなに横向きですか!?」
ボーイ「そのままの格好で蹴るんだけど、初心者は大体蹴る時に骨盤が内側に入ってしまい腰が回って、足刀蹴りと金的蹴りの間の気持ち悪い蹴り方になってしまってる」
武「これ無理でしょ、腰が回ってしまう!まんま蹴れば相手と違うとこ蹴りますもん」
ボーイ「だから言うてるやん!足先を相手の正中に合わせたら骨盤が開く感じするやろ?」
武「する、でも蹴れば骨盤が内側に来て蹴る方向がずれるから足の外側で蹴ってしまいます」
ボーイ「骨盤が内側に入って来るのを我慢してそのままを維持して真っ直ぐける。軽く内から外に蹴ってる感じかな。これは普通の順蹴りにも当てはまる事やで。」
武「窮屈やな~」
ボーイ「慣れたら普通やねけどな(笑)それができるようになったらもう1つ大事なことがあるねん」
武「まだあるんですか!!?」
ボーイ「これも大事な事やねけど、攻撃する足に力はあまり入れないてことやねん」
武「攻撃できないですやん(笑)」
ボーイ「そう思うやろ!そこが浅知恵というとこやな(笑)攻撃する側の足に力を入れて蹴ってもいいねけど、威力が全然ないねん。悲しいくらいないねん。」
武「それやったらどこの力を使って蹴るんですか?」
ボーイ「右足で蹴りたかったら左半身、左で蹴りたかったら右半身で蹴る。」
武「間逆!?」
ボーイ「そう。この体の使い方は全てに応用できるねけど、右足での金的順蹴りに関して言えば、左半身を沈ませる事により右足を上げるイメージかな。その時軽く右足を合わせて蹴り上げる感じ」
武「シーソーみたいなもんですか?」
ボーイ「少し違うねけど似たようなもんやね(汗)これができると単独バランスを保てるようになり連続攻撃に繋げやすくなる!」
武「練習してみます」
ボーイ「それらができるようになると、順蹴りはちょっと離れてても、一気に間合いを詰めて攻撃ができるから、その練習をひたすらする事やね」
武「今から反復練習します…」
ボーイ「蹴り方がちょっとコツがいるから体に馴染ませて」
素菓子「どうじゃ?だいぶ練習はすすんでおるかな?」
ボーイ「師父、今回はパスしてもよかったのに来てしまったんですね…」
素菓子「応よ、ワシを誰だ思っていやがる!負けねぇ、引かねぇ、悔やまねぇ、前しか向かねぇ、振りむかねぇ、ねぇねぇづくしの男意地!かわいい弟子の練習を、どうして逃げられようか!」
武「師父ありがとうございます」
素菓子「早速じゃが、武よ修行の成果を見せてもらおうかの~」
武「まだ未熟なのですが」
ボーイ「確かに未熟やねけど、十分人をノックアウトできる威力があるよ」
素菓子「参れ!ミットなしじゃ、直撃は避けて尻を蹴るように、それでわかる」
武「いきまーーーす!!」
バシンッ!バシンッ
素菓子「前に比べればだいぶ出来とるが、半身の使い方をもっとダイナミックに!」
武「やれるとは言えない、でもやるしかないんだ!」
バシンッバシンッドゴッ!
ボーイ「あっ!!!!やっぱりやった!!」
素菓子「んぐーーーーーーーーーっ!さよならテンさん…」
武「師父、大丈夫ですか!!!?」
ボーイ「後は僕に任せて帰って練習しといて」
武「すいません。では失礼します」
チーン
つづく
第18話 目打ちステップ3『移動』 一気に三人に目打ちをする 目打ち三方陣
護身術 女性向け 超初心者向け目打ちステップ3 目打を三方に攻撃
素菓子「今回もお主の治療所からか~」
ボーイ「いいじゃないですか、少し狭いけど」
武「激しい動きじゃなかったら十分ですよ」
素菓子「よいしょっとこの辺で腰をおろそうかの~
パイルダーオォォォン!!テレッテーテレッテー♪」
武(だまって座ればいいのに…)
素菓子「武、今回は3方に打つぞ。4方でもやる事は一緒じゃ」
武「注意する事はなんですか?」
素菓子「目打ちはやはり速さが全てじゃ。特に大事なのは”移動”しながら
相手が何かしようとする前に圧倒的な速さで先手をとるのじゃ。」
武「手先で打たないということですね」
素菓子「学習しとるではないか(笑)それと”体の移動”がポイントじゃ。
初めのうちはゆっくり周りを必要最小限の動きで触れるようになる。
それから触れる代わりに目打ちを打てるようにして、それもできるように
なると同じ動きを一瞬でできるようにする」
武「足がもつれそうになるな~」
素菓子「普段から動きの最小化をしてないからじゃ。合理的に無駄な動きを
減らせば、武道の動きも”舞い”のように美しく見えるもんじゃ。」
武「ドタバタしてます(汗)」
素菓子「初心者は反復横とびの要領でいいじゃろう。常に次の動きをするように
体重をシフトしとるじゃろう。目打ちでは、打った瞬間には次の場所に移動する
為の体重のシフトを行う。初めは体重のシフトを感じながらやる。慣れてくると
それを速くするだけじゃ。左を打ては体は右に移動、右に打てば体は左に移動と、
手と体は常に反対方向に移動する感覚じゃ。」
武「ややこしいですね。あまり速くできないな」
素菓子「まずは無駄な動きを無くし少ない動きで三方を打てる練習じゃの」
武「足が疲れますね(汗)」
素菓子「それは踏んばっとるからじゃ。初歩のうちはそれでもいいが、もっと
高等な動きでは足を踏ん張らずに打てるようにするのじゃ。」
武「師匠に濡れた半紙の上を動くようにと言われます」
素菓子「それは力んで移動するなと言う事じゃ。踏ん張りはロスが多いからの。
じゃが、それはまだまだ先でも構わん。ゆっくり踏ん張ってもいいから少ない動きで
確実に打てるようにすることじゃ」
武「まず、ゆっくり確実にすることにします」
素菓子「それでよい。速くするのはやってるうちにできるようになる。
ワシの打つのを見とけ!」
武「師父がやるんですか!?}(心配だなぁ~)
素菓子「いくぞ!見ておれ!」
パンパンっ ズルッ!!!
ゴンッ←頭打った音
素菓子「お~危ない危ない。受身で助かったワイ」
ボーイ「めっちゃ打ってたじゃないですか(笑)」
素菓子「紙一重じゃったわい。ズキンズキン←たんこぶがうずいてる」
武(ガチガチで打ってたよな…)
素菓子「では、今日はこれくらいにしとくぞい。
さらばじゃ!」
バタンっ←ドアを出た
素菓子「お~いたたたた。帰って冷やそ」
第17話 目打ちステップ2 実戦に必要な速さ
護身術 女性向け 超初心者の為の実戦に必要な目打ちの速さ 目打ちのステップ2
ボーイ「今回は目打ちに必要な実践的な速さの練習するよ」
武「わかりました」
ボーイ「ステップ1の目打ちでもいいんだけど、より確実にする為の練習だ」
武「何が違うんですか?」
ボーイ「決定的に違うのは速さやね。後、間合いも近くする」
武「目打ちの間合いて遠いイメージがあったんですが?」
ボーイ「基本的な使い方は遠くからなんだけど、僕の場合は違う。何でと思う?」
武「それは~~~気分??」
ボーイ「う~ん。今日は近間の気分やな~って絶対無いやろ!!」
武「当てやすいから?」
ボーイ「もちろんそれもある。当てやすくて、相手がよけにくいからとその後連攻撃に繋げやすくする為やね」
武「近くは比較的打ちにくいですね」
ボーイ「だから、今回の練習が効果的やねん」
武「どんなんするんですか」
素菓子「それは、両面うちじゃ!←突然現れたけど先週打たれて目元が青い」
ボーイ「どこだ?どこだ?どこだ?」
素菓子「かっかっかっこっちじゃ」
武「あっあそこだ!」
素菓子「あ~スッチリしたわい」
ボーイ「なんで知らん間にトイレにいるんですか!?」
素菓子「細かい事は気にするな。左右の両面打ちをするぞい」
ボーイ「あっあれをするんですか!?」
武「えっどんな恐ろしい練習なんですか!?」
ボーイ「タオルを両側に掛けるだけやねけどね」
ズッテンッ
武「めっちゃ普通じゃないですか!!」
素菓子「そうじゃよ。でもできるかな。一瞬で両側を打つんじゃ。相手が左右に現れてその相手に一瞬で目打ちをする感じでやれ」
武「両方一気に打つ!」
パスン
素菓子「かっかっかっそれはただ単に両手で同時に打ってるだけじゃ」
武「両方同時にて言ったじゃないですか?」
素菓子「そんなん誰でもできるじゃろ体を左右に微振動させながら打つんじゃ。手先で打つのではなく体幹の振動を手先に伝えその勢いで打つ感じじゃ」
武「微振動?こんな感じかな?」
ボーイ「あれっ意外にできてるやん!寒い時に体が震えるくらいの微振動でやってみ。最小の動きで効果的な目打ちを打つべし!」
武「打つべし打つべし!!」
素菓子「まだまだ未熟…じゃがようできとるではないか。どれ、ワシに打ってみろ」
武「えっまた打つんですか?」
素菓子「えーい!早ようせんかい!!」
パチンッ
素菓子「あ~っ目がっ目がっ~」
武「えっ!また!?本気で打ったのに」
素菓子「いきなり打つなよ!!打ちます言えよ!!眼球潰れるやん!」
ボーイ「あ~あ。目玉”バルス”になってるわ(笑)」
素菓子「笑い事ちゃうわい!!ほんまに見えんし、涙が止まらん」
武「涙が止まらないくらいうれしんですか?(笑)」
素菓子「おまえ、ほんまにしばくぞ!」
武「こわ~ (そんなに怒らんでもええやねんバッテン)←小声」
ボーイ「目打ちの威力がわかって良かったやん」
武「はいっ大変勉強になりました」
素菓子「やられる振りも難しいの~かっかっかっ」
ボーイ(ガッツリやられたけどね~)
つづく
第16話 超基礎から学ぶ攻撃方法 間合い&目打ちステップ1
素菓子「今回は間合いの話をするぞい」
武「お願いします」
素菓子「間合いは滅茶苦茶大事なんじゃ!!ほぼここで勝負は決まると言ってよい」
武「そうなんですか?」
素菓子「なぜそんなに大事なのかわかるか?」
武「相手に十分な攻撃ができるからですか?」
素菓子「それも、もちろんある。じゃが、自分の間合いに持ち込む事により攻撃にも有利じゃが、更に相手の攻撃を無効にすることもできるからじゃ。後者は上級技術の話になるがの」
武「まずは、自分のコンビネーションにはめ込むって事ですね」
素菓子「まずはそれじゃ。その為にはまず1発目を当てれる距離をわかっていないとダメじゃいわゆる『間合い』じゃの。今回は目打ちで話を進める。」
素菓子「目打ちの間合いじゃが、手が伸びきって指だけが当たっても効果はあるんじゃ。じゃが、遠くからじゃと避けられやすいし、次の攻撃につなげにくい。じゃから、より接近した方が望ましい。じゃが、近づき過ぎても目打ちは当てれても次の攻撃が限定されてしまう。ただし、目打ちは当たる確立は上がるがの」
武「遠すぎても近すぎてもダメって事ですね」
素菓子「そうじゃ。じゃから距離を逆算するんじゃ。まず、手を伸ばして相手の目に手を当てて自分でしっくりする距離探し、自分の方に手を戻す。目安として肘の角度は135°から150°くらいが丁度よいの~」
武「それがその人の目打ちの間合いて事ですね」
素菓子「目打ちに限らず全て初めは逆算して自分の間合いを計るのじゃ」
武「ところで目打ちは意外と難しいですね」
素菓子「そうじゃ。見た目は簡単で実際簡単に出来るのじゃが、奥が深い。初心者はまず、今回の武のようにまず目打ちの形の練習から始めたらよい。脱力して、手首をブラブラして打つ練習じゃ。そして大事なのは『引き』じゃ。引きがあって目打ちは威力が発揮される。」
武「『引き』か~引きが弱いとよく怒られてます(汗)」
素菓子「目打ちにおける『引き』とは、相手に打ち出した4指を自分の方に戻す行為じゃ。イメージとしては熱いものを触って手を引っ込める感じで、かつ、手首をグニャグニャにした感じじゃ」
武「手首の力がなかなか抜けないんですよね~」
素菓子「それは当ててダメージを与えようと思い過ぎてるからじゃ。目打ちは4指のどれかが目に当たればよいんじゃ。ガッツリ当たらなくても”かする”だけでもしばらく目は使い物にならん」
武「力で当てにいくと逆効果ですね」
素菓子「どれっ1度ワシに打ってみろ。大丈夫じゃちゃんと避けるから(笑)」
武「では見て下さい。えいっ!!」
パチンッ!!!
ボーイ「師父!」
素菓子「目が~!目が~!」
武「当たっちゃった(笑)」
そして10分後
素菓子「あえて当てさせたけどまぁまぁじゃの←涙目」
ボーイ(見栄張っちゃって)
武「体を張って教えていただきありがとうございます」
素菓子「よいよい今日はこのくらいにしといてやるが、まだまだじゃぞ←涙目」
武「ありがとうございます」
ボーイ(あほや…)
第15話 超基礎から学ぶ攻撃方法 目打ち金的蹴り 攻撃戦のとり方
女性の護身術 超初心者向け攻撃の基本 目打ち金的蹴り&攻撃線のとり方
武「いきなりですが、師父と師匠にお願いがあるんです」
素菓子「なんじゃ?」
ボーイ「えっなに!?(汗)」
武「初歩の初歩から護身術を見直したくて」
素菓子「よい心がけじゃ」
ボーイ「い、いいよ」(良かった~やめたい言う思った…)
武「全然基礎が出来て無いと思うし、女性でもどこから始めたらいいか全然わからない人多いと思うんで」
素菓子「よくぞ言った!おまえもまだまだ半熟じゃし、この際基本からやり直すぞ!」
武「ありがとうございます」
素菓子「まずボーイに目打ち金的をやってもらったが、あれを例に考えるぞ」
武「お願いします」
素菓子「何も知らない超初心者はまず、『目打ち金的蹴り』を徹底的にするべし」
武「一応やっていますが」
素菓子「形だけ知っておっても意味がない。インプットばかりでは意味が無いアウトプットして初めて身になる。これは仕事でも何でも一緒と思うがの」
武「私の目打ちはまだあまいでしょうか?」
素菓子「あまいあまい、コーラの炭酸抜けた時くらい甘いわい。」
武「ペプシですか?コカコーラですか?」
素菓子「あほんだら~!!!そんなんどっちでもいいんじゃ!!」
武「ひえ~~っ では、今日は何からしましょうか?」
素菓子「超初心者は考え方として相手と相対した時は、まず
①相手との間合いをはかる
②相手の隙を見つけどこを何で攻撃するか選択
③攻撃線をとる
④実際攻撃する
①は相手次第じゃ。持たれてしまっては間合いも何もあったもんじゃないからの。
②でどこを何で攻撃したいかを選択し③で相手の正中線(相手の真ん中の線)に自分の攻撃線をロックオンじゃ。
武「攻撃線は何本あるんですか?」
素菓子「いい質問じゃ。基本的には二本。前にある方の手足で相手の正中線をとるのは順でとると言う。後ろにある手足でとるのは逆でとると言う。上級になると更にある」
武「今回は師匠が右前からの前側の手足で攻撃してたから順でとってたて事ですね」
素菓子「そうじゃ。超初心者はどっち前でも構わんから順からの目打ち金的蹴り攻撃を徹底的に練習するべし。これができるのとできないのではその後の人生が変わるぞ」
武「これから、徹底的にやってやる!!」
素菓子「よし!話は戻すが、今回は右前からの目打ち金的と決まってるから上記の②は済みという事になってるから、攻撃線をとる練習をするぞい」
武「右手右足でとるぞっと」
素菓子「ところで②のどこを何でという選択は、自分が何が出来るか知ってないと選択できない。だから、初心者の内は特に『自分の必殺コンビネーション』をつくり、相手に合わせるのではなく、相手がどうであっても自分のコンビネーションでのみ対応するようにした方が良い。相手に合わせているとキリがないからの。慣れたらその場である程度対応すればよい。望ましいのは鉄板のコンビネーションを3個くらい作ってどれかをはめ込むようにするのじゃ。」
武「その1つに順での目打ち金的が入ってるてことですね」
素菓子「何も考えずにまずこれを相手がどの体勢でもきめれるように練習することじゃ。」
武「まず目打ち金的を極めます!」
素菓子「攻撃線のとりかたは、攻撃したいのが、順なのか逆なのかを決めたら、相手の正中線をとり続けるだけじゃ。そしていつでも攻撃できる体勢になっておく。目をつむっても、そのまま手足が伸びたら攻撃が相手に当たるように。今回は間合いも関係ないから動く相手に合わせてとり続ける。実戦では間合いの問題もでてくるが今回は無視じゃ。相手にすっぽんのように1度ひっついたら離れないようにするのじゃ。」
武「師匠がいつも言う相手が嫌がるくらい攻撃線をとります」
素菓子「そうじゃ。やると決めたら徹底的にやれ!!
つづく