素人女性でもできる力を使わない護身術

世界中の女性を暴力から救いたい

第19話 一撃必殺金的蹴り 超初心者の為の金的蹴りの蹴り方


護身術 女性向け 超初心者の為の金的蹴り基本

ボーイ「ここで曖昧になってた金的の基本やっとこか」

武「お願いします。ところで師父は」

ボーイ「今日は嫌な雰囲気がプンプンするから後で来るって」

武「そんな流れですね…」

ボーイ「金的は順蹴り逆蹴り、膝での攻撃を主とするから使い分けを大事に」

武「距離で変わるて事ですね」

ボーイ「そう。間合いで威力も断然変わるから自分の適切な間合いをしっかり把握するように」

武「膝は何となくわかりますが、順蹴りと逆蹴りの使い分けはどういう時ですか?」

ボーイ「いい質問やね。基本的に順蹴りは速さ、逆蹴りは威力を重視する。」

武「では、威力の逆蹴りのポイントは?」

ボーイ「逆蹴りは比較的簡単で、単純に言えば、力いっぱい蹴り上げる事かな」

武「それだけですか?」

ボーイ「おおむねは。細かい体の使い方の注意点は多いけど、それでは初心者向けじゃないからね。中級以上になったら細かいとこを修正していけばいい」

武「とりあえず、力いっぱいやります」

ボーイ「ところで、小さい頃靴飛ばしとかやったことある?」

武「ありますよ」

ボーイ「じゃあ、その要領でやればいい。靴を向こうの方に思いっきり飛ばすつもりでやればいい。後、逆蹴りの間合いは意外と近いからそこも注意ね」

武「それならやれそうです。間合いが意外と近いのはびっくりでした。手が届きそうで」

ボーイ「思っているより近いから距離をとろうと足の甲で蹴りがちだけど、威力をだしたいのであれば、足首からスネにかけて蹴るほうが威力は断然上がる!近ければ近いほど威力はますが、掴まれるリスクも高くなるからその辺は注意して蹴って欲しい」

武「恐くてすぐ蹴ってしまいそう」

ボーイ「大半がそうや。次に速さの順蹴りだけど、これは難易度が少しあがる」

武「速く蹴るのが難しいのですか」

ボーイ「結論から言えばそうだけど、蹴る体勢をつくるのが慣れてないとすごく違和感があると思う」

武「どのように蹴るんですか?」

ボーイ「フェンシングのイメージやねけど、わかる?」

武「西洋の剣術の?まったくイメージわかないです(汗)」

ボーイ「まず両手を広げるように横一文字になって、攻撃するほうの足で攻撃線をとる。その際膝と足先は基本攻撃線と同じ方向を向いているように。」

武「こんなに横向きですか!?」

ボーイ「そのままの格好で蹴るんだけど、初心者は大体蹴る時に骨盤が内側に入ってしまい腰が回って、足刀蹴りと金的蹴りの間の気持ち悪い蹴り方になってしまってる」

武「これ無理でしょ、腰が回ってしまう!まんま蹴れば相手と違うとこ蹴りますもん」

ボーイ「だから言うてるやん!足先を相手の正中に合わせたら骨盤が開く感じするやろ?」

武「する、でも蹴れば骨盤が内側に来て蹴る方向がずれるから足の外側で蹴ってしまいます」

ボーイ「骨盤が内側に入って来るのを我慢してそのままを維持して真っ直ぐける。軽く内から外に蹴ってる感じかな。これは普通の順蹴りにも当てはまる事やで。」

武「窮屈やな~」

ボーイ「慣れたら普通やねけどな(笑)それができるようになったらもう1つ大事なことがあるねん」

武「まだあるんですか!!?」

ボーイ「これも大事な事やねけど、攻撃する足に力はあまり入れないてことやねん」

武「攻撃できないですやん(笑)」

ボーイ「そう思うやろ!そこが浅知恵というとこやな(笑)攻撃する側の足に力を入れて蹴ってもいいねけど、威力が全然ないねん。悲しいくらいないねん。」

武「それやったらどこの力を使って蹴るんですか?

ボーイ「右足で蹴りたかったら左半身、左で蹴りたかったら右半身で蹴る。」

武「間逆!?」

ボーイ「そう。この体の使い方は全てに応用できるねけど、右足での金的順蹴りに関して言えば、左半身を沈ませる事により右足を上げるイメージかな。その時軽く右足を合わせて蹴り上げる感じ」

武「シーソーみたいなもんですか?」

ボーイ「少し違うねけど似たようなもんやね(汗)これができると単独バランスを保てるようになり連続攻撃に繋げやすくなる!」

武「練習してみます」

ボーイ「それらができるようになると、順蹴りはちょっと離れてても、一気に間合いを詰めて攻撃ができるから、その練習をひたすらする事やね」

武「今から反復練習します…」

ボーイ「蹴り方がちょっとコツがいるから体に馴染ませて」

素菓子「どうじゃ?だいぶ練習はすすんでおるかな?」

ボーイ「師父、今回はパスしてもよかったのに来てしまったんですね…」

素菓子「応よ、ワシを誰だ思っていやがる!負けねぇ、引かねぇ、悔やまねぇ、前しか向かねぇ、振りむかねぇ、ねぇねぇづくしの男意地!かわいい弟子の練習を、どうして逃げられようか!」

武「師父ありがとうございます」

素菓子「早速じゃが、武よ修行の成果を見せてもらおうかの~」

武「まだ未熟なのですが」

ボーイ「確かに未熟やねけど、十分人をノックアウトできる威力があるよ」

素菓子「参れ!ミットなしじゃ、直撃は避けて尻を蹴るように、それでわかる」

武「いきまーーーす!!」

バシンッ!バシンッ

素菓子「前に比べればだいぶ出来とるが、半身の使い方をもっとダイナミックに!」

武「やれるとは言えない、でもやるしかないんだ!」

バシンッバシンッドゴッ!

ボーイ「あっ!!!!やっぱりやった!!」

素菓子「んぐーーーーーーーーーっ!さよならテンさん…」

武「師父、大丈夫ですか!!!?」

ボーイ「後は僕に任せて帰って練習しといて」

武「すいません。では失礼します」

チーン

つづく