第37話 手首を固めて相手を転が
ボーイ「今日は手首を固定して相手を倒す技な」
武「今日もまた激痛ですか?」
ボーイ「いや、今回は痛いのはマシ、倒すのが目的やから」
武(今日は助かった…)
ボーイ「固めたら痛いけどな」
武「結局痛いんかい!」
ボーイ「固めは痛いもんやし、痛くないと意味が無い」
武「おっしゃる通りで」
ボーイ「では、今回は相手の手首の甲側を自分の方に向け固定して、然る後、手首を回転させて倒す!」
素菓子「各関節を固めて倒れざるをえんようにするのじゃ」
ボーイ「関節のロックが甘いと手が伸びて技が成立せんからね、では僕が手を捕るわ」
素菓子「おいっ!痛くなかったらやられるんかい!」
ボーイ「失敬な。武ちゃんのためじゃないですか」
武「ありがとうございます」
素菓子「ワシ悪者みたいやん」
ボーイ「早速練習しようか」
武「師父、注意点はどこですかね?」
素菓子「この技は手首が固定されんと始まらん、手関節を直角に折り上手く固まると相手は引っ掛かる感じで倒れる」
ボーイ「手首が鈍角になってるとあかんよ」
武「あれっ肘が伸びちゃうんですけど~」
素菓子「手首をよく見てみ、寝てるじゃろ!?」
武「うわっほんまやっ手首伸びてる!」
素菓子「手首をしっかり折ってそれを保持しろ、その際は柔らかく持つように」
武「手首がかっちり固まると相手が勝手に倒れてくれますね」
素菓子「さよう、うまく出来ると相手は抵抗できないから技が成功してるかどうかはすぐわかる」
武「うまくいくとほとんど力を使わず出来ますね」
素菓子「そうじゃ、だから相手が大きくても技が成立するのじゃ。日頃から力を極力使わずにする練習をしとけ、ではまたな」
つづく