素人女性でもできる力を使わない護身術

世界中の女性を暴力から救いたい

第30話 ハイヒール二刀流で護身(表)と、やってはいけない事


女性の為の護身術 ハイヒール二刀流攻撃用法(表)&やってはいけないこと

素菓子「暑いの~」

ボーイ「ようしゃないですね~」

武「今年は尋常じゃないですね~」

ボーイ「暑いけどやるで。今回はハイヒール二刀流の”表”な」

武「表!?」

ボーイ「前回やったの”裏”な」

武「えっ!そんなん初耳ですけど」

ボーイ「そうやった?(笑)まっすぐ前に手を出して外側を”裏”内側を”表”と便宜上しよう」

武「外を裏、内を表と、φ(.. )メモメモ」

ボーイ「今回の特徴は裏は相手に近づくにつれ有利になるけど、表は下手に近づけばつかまれるというリスクが発生するということ。近づけば有利になるという事では無いってことな」

武「いつもは近づくほど有利ですよね?」

ボーイ「そう。裏なら近づく程有利。表は相手を死に体(しにたい)にしてないと掴まれてしまう。しっかりとした攻撃ができるか、重心を制するか、相手が攻撃できないくらい正中線を制し近づくか等。これらができないと、表は恐い。やるなら裏を推奨する」

武「ただ近づいてもダメってことですね。今回も4工程みたいだけど、2工程の方がいいと言ってるのに何でですか?」

ボーイ「一番の目的は体の使い方やね。いきなりはできないというのもあるけど…これには基本的な動きがほとんど入ってるから後々に応用の幅が広がる。」

武「6工程の応用でいろいろできるという事ですね」

ボーイ「応用やから形は崩れるけどね、たまに原型とどめてない時あるけど(笑)どれだけ少ない手数で相手を制する事ができるかがポイントやからね」

武「手数を少なくするって事が難しいんですよ」

ボーイ「よりシンプルで、同じ事を少ない手数でするねから当たり前やな」

素菓子「そうじゃ。理想は1発で終わらせることじゃ。いわゆる一撃必殺じゃ。普通は相当の熟練者ではないと難しいが、護身術の場合はそれが可能となる事がある」

武「なぜそれが可能なんですか!?」

素菓子「相手が不用意に近づいて来た場合じゃ!相手の反撃を考えずに急所をさらしながら近づいて来る場合がある。そんな時は不意の1撃必殺の攻撃をするのじゃ。具体的には、金的であったり、頭突きであったり、顔面への死角からの攻撃等じゃ」

武「今回で言ったら両手を広げて抱きつきに来た場合等ですね」

素菓子「そうじゃ。両手が曲線を描いてくるから、それに対し直線的な攻撃で対処する。その手を何とかしようと思うと抱きつかれてしまう。相手は顔をさらし、股を開いて襲って来る場合が多い。勢いにだまされずにただ攻撃するのみ!」

武「相手がグワーッって両手を広げて襲って来ると掴まれないようにしようと思いますもんね!」

素菓子「1番の愚策!思考が守勢になっとるからじゃ。常に攻撃を考えていると無防備な相手が近づいてくるのじゃからこれ程攻撃の当てやすい的は無い!」

武「なるほど!手に気がいってる間に抱きつかれてるって事ですね!」

素菓子「それはそうとして、今回の術は初めに前の手で相手の攻撃を受け、6工程の4.5.6とすればいいだけじゃ。やり方は前回とさほど変わらん。相手に近づき過ぎてつかまれないように注意するだけじゃ。しっかりとした攻撃ができていたらその心配もないがの。実戦では2工程までが望ましい。やってないんじゃがの、かっかっか」

武(だったら言うなよ…)

武「ちょこっとだけしましたよね」

素菓子「じゃが、まだお主には無理じゃ」

武「これは失礼しました(汗)」

素菓子「4工程で相手の軸(重心)を制して相手を攻撃不能の劣勢にし、自分の有効打を打てるように徹底的に体に刷り込め!

武「了解しました!」

素菓子「覚えておけ、直線は曲線より速い、相手が無防備なら即、攻撃」

武「肝に銘じます」

素菓子「うむ、いろはの”い”じゃが、とても大切な事じゃ、では、今回はこれまで」

武「ありがとうございました」

つづく