第7話 遊び技応用 両手腰挫き
素菓子「どうじゃ今回の出来ばえは!?」
ボーイ「遠慮してるのでしょうけど、どうしても当身が甘いですね」
素菓子「まだ寸止めもできんしの。お主を傷つけない心遣いじゃろう」
ボーイ「そこが甘いように思えるんですが…僕なら相手に思い切り当てる事が思いやりだと思ってやってましたから。」
武「すいません」
素菓子「価値観の違いじゃろうのう。オナゴの優しさ故じゃろう」
ボーイ「練習中は優しさは不要なんですが…」
素菓子「よし!武よワシに思いっきりやってみろ!」
武「えっいいんですか!」
素菓子「ワシを誰と思っとるんじゃ(笑)」
武「では、遠慮なく」
素菓子「ほれもってやったぞ。やってみい!」
武「力を入れず、相手の体重をもらうようにとっそれっ!受けてみろラピュタの雷を!」
ボーイ「おおっこれが旧約聖書にあるソドムとゴモラを滅ぼした天の火か!」
ゴンッ←思わず頭突きが目に当たった
素菓子「あ~がぁ~!!あ~あ~目がぁ~目がぁ~!!あ~あ~目がぁ~あ~あ~!!」
ボーイ「あっはっは、見ろ人がゴミのようだ!!はっはっはっは」
素菓子「笑い事ちゃうわい!!!!」
武「すいません(汗)思い切りやっていいからって…」
素菓子「いいんやでいいんやで思いっきりやったらいいんやで…」
ボーイ「そう!それそれ!それくらいやったらOK」
武「ありがとうございます!」
素菓子「そうこれからも最低これくらいは威力があるように、しっかり練習せい!加減は無用ぞ」(あいたたたたた)
武「今回のポイントは何になるでしょう?」
素菓子「いつも言うように実際持たれたならば、当身の用意をせい!
持たれないのがベストなのは言うまでも無いがの」
武「まずは持たれない様にするということですね」
素菓子「そうじゃ。じゃが持たれてしまったら金的か頭突きねらいじゃ。
今回は迷わず頭突きで、相手が力を入れて持ってるから、力で相手を寄せても威力はあまり望めない。そこでどうするか?」
武「力を入れず相手の体重をもらうように相手を浮かして自分から相手にぶつかっていくんですね!」
素菓子「そうじゃ。力が入ると相手にそれが伝わり防御体勢をとられてしまう。
それでは当身は当てられんからの。頭突きを入れたらそのまま膝で金的に膝をいれるだけじゃ。その際も蹴った足をただ下ろすのでは無く、倒す為の推力にするように」
武「流れを切らないということですね」
素菓子「簡単に言うとそういうことじゃ。ただ足を落としただけでは流れが切れてしもうとるからの。そこからうごかしたら、動作が1つ多くなる。ほとんどの者がこの流れを切ってしまっとる。次の相手を落とすのは片手で相手を落とした時と同様にすれば相手は落ちる」
武「片手で落とすのと同じ感覚でやると相手は倒れました」
素菓子「もちろんじゃ。応用技と言うとるのじゃからそれで出来んかったら意味がないわの。」
ボーイ「そろそろ点であった技術が線で結ばれてきた感じです。」
素菓子「そうなってくるとどんどんできるようになってくるから楽しくなってくるぞよ(笑)」
武「なんとはなく今までやってきた事が繋がってきてる感じはします(笑)」
ボーイ「では、その調子で頼んます(切実な願い)」
武「できるだけのことはやります!」
素菓子「その意気じゃ!それではまたな」
(お~痛、目が腫れてきよった…)
つづく