第38話 手首を固めて相手を投げる2
ボーイ「今回はちょっと危険な技をやります」
武「もう痛いだけでは満足できず、とうとう相手の破壊までしないと満足できないようになってしまったんですね…」
ボーイ「イヤイヤ、より有効な技の選択をしてるだけやで」
武「そう言う割には相手が痛がってる時は笑顔ですよね」
ボーイ「なんでやろか?それは昔からよく言われてる。みんな僕が痛い技を喜んでやってると思ってるねん」
武「確実に喜んでるでしょ!?」
ボーイ「痛がってる様を見るのが気持ちいいねん」
武(うすうす思ってたけど、この人どSやな、しかも右の本格派や)
ボーイ「では、技の説明をしよう。まずこの技はまともにすれば腕の腱や靭帯をぶち切ってしまうからゆっくりやるように」
武「なかなかの鬼畜度ですね」
ボーイ「手首は相手と握手する感じで握り、そこから相手の掌を自分の方に向ける。相手の手を直角に折り、自分の掌を合わせるようにし、親指の方向にねじりこむ、反対の手で手首を折る補助をし同時に相手が逃げないように甲を押えておく。まず、超ゆっくりやったるわ」
武「痛い痛い!しかも自分の体が邪魔でどんどん手だけが捻られていく感じです」
ボーイ「そう。だから速くやった時は自分の体が置いてけぼりになって、手首だけが回転し腕の腱、靭帯がぶち切られてしまう。ヤムチャの足みたいになってしまうってこと。だから自分から飛ぶか転倒して腕を守るしかない」
武「私まだ飛べないんですけど~」
ボーイ「こけたらいいよ」
~~練習中~~
ボーイ「こんなものやろ。では師父、やられてあげて下さい」
素菓子「おいおい。これもワシがやられるのか?」
ボーイ「武ちゃんのためです。お願いします」
素菓子「それを言われるとのぉ~」
武「師父参ります!てやぁ~!」
素菓子「手が手が!もげるもげる!ゆっくり投げて」
バタンッ
武「またつまらぬ者を投げてしまった…」
素菓子「このボケッ調子のりおって!腕もげるわ」
武「腕が貧弱貧弱ぅ~じゃないんですか?」
ボーイ「相手が逃げて腕を曲げても同じ様にしたらいいからね」
素菓子「さよう。そして相手が転倒したらそのままの手の形で固めにはいれ」
武「これはそのまま固めになるから簡単ですね」
素菓子「この技は腕をすぐ痛めるから練習する際は加減するように」
武「わかりました」
素菓子「では、本日はこれまで」
つづく