第29話 ハイヒール護身用法(裏) 間違った使い方
女性の為の護身術 ハイヒール二刀流攻撃用法 間違った使い方には注意
ボーイ「今日は師父来るの少し遅くなるねんて」
武(げっ練習がきつくなるではないか…)
武「そんなんですか。」
ボーイ「という事で師父が来るまで僕が教えるから」
武「お願いします(汗)」
ボーイ「まず前回やった6つの動きの2つを使った用法な。シンプルなほど難易度は上がるで」
ビシバシビシバシ←練習の音
武「2工程だけど、原型からは少し離れてますね」
ボーイ「応用やからね、でもこれはちょっと厳しそうやな」
武「もう少し手数を増やして欲しいです」
ボーイ「じゃあ思い切って練習も兼ねて4工程にしよう。注意点は」
- できるだけ相手の攻撃線をよける←相手の勢いで押されてしまう
- 相手に接近して自分の有利な位置の確保と十分な攻撃ができる場所取り
- ハイヒールでの攻撃は必ずしもヒール部分である必要は無い←踵もつま先部も十分攻撃できる、ヒール部に固執すると攻撃できる幅が激減する
- 相手の攻撃を押してよけようとしない←ぶつかって力負けするか
- ハイヒールを履いたままの護身は自殺行為←足元が不安定で動けない
ボーイ「ざっくりこんなもんかなやってみよう」
ビシバシビシバシビシバシ←よりハードな練習
武「なかなか上手く前にすすめません(涙)」
ボーイ「相手の手と自分の手がぶつかりすぎてるから前に進まれへんねん、相手の腕を掴む位の感覚で前に出ると上手く体はさばけてるはずやで、押しよけようとするな!けど実際は掴まんで」
武「う~ん」
ボーイ「まだまだ手の運びもぎこちないな。相手の攻撃を受け流しつつ斜め前に進む!受ける度に前に進んでいく感覚で!」
そして1時間後
武「ぜぇぜぇぜぇぜぇ」
ボーイ「やっとなんとか見れるようになってきたな。まだまだ相手の重心は支配してないけど、初めてやった割には上出来でしょう(笑)」
武「なんとかなりますか…」
素菓子「こんにチワワwww」
武「遅いじゃないですか!師父がいてないから師匠の練習意欲に歯止めがかからず大変だったんですから!」
素菓子「何もそんなに青筋立てて怒らんでもええやねんばってん」
武「またそんな訳わかんらんこと言って…」
ボーイ「師父ほぼ終わりました」
素菓子「うむ。ボーイよ練習もいい加減にするのじゃぞ」
ボーイ「気をつけます」
素菓子「武よ、おまえも力では相手には勝てないが重心を制すれば相手の大小、力の強弱ももはや関係なくなる。そこのところをよくよく考えながら練習するのじゃ!」
武「はい!」
素菓子「ではこれくらいにしとくか。では、またな」
ボーイ「えっ!もう帰った…」
つづく