素人女性でもできる力を使わない護身術

世界中の女性を暴力から救いたい

第21話 超初心者向け傘を使っての護身術1


護身術 女性向け 傘を使っての護身術1 ハノ字切り

素菓子「今日から武器術やるぞ

武「武器ですか!全然やってないし…」

素菓子「今までずっと素手での技術をやってきたが、護身は武器を使うのが基本じゃ。素手でやってきたのは体の使い方と動きを学ぶ為じゃ。護身だけを考えると武器を使ったほうがはるかに護身力は上じゃ!」

武「武器が無い場合は仕方なく素手で戦うということですね」

素菓子「そうじゃ。素手で戦うという時点で戦略的に負けておるのじゃ」

武「でも武器なんて持ち歩いていませんよ!」

素菓子「持っとったら驚くわい(笑)身近にあるものを使うんじゃ。まず、基本となる技術を身につけ様々なものが使えるようするのじゃ。」

武「一を以って万にあたるというやつですね」

素菓子「さよう。個々の武器で個々の技術を使っていたら、とっさには使えまい。1つの軸となる技術のみを習得せよ。更に言えば、体術を武器術に使えんといかんのじゃ。”武器は手の延長”と言って己の手足の如く使えるはずじゃ」

武「それができるようになると少し恐怖が薄らぎます!」

素菓子「では、今回から身近な物としてしばらく傘を使った護身術をやるぞ」

武「傘なら夏でも日傘として持つ機会も多いですし、折りたたみもあります」

素菓子「うむ、じゃが、傘の柄の部分はほとんど使わん。棒として使う」

武「え~キュッと使わないんですか!?よくやってるじゃないですか…」

素菓子「あんなの初心者にできるはずないじゃろ!使えてもマスタークラスのみじゃ」

武「格好いいのに…」

素菓子「護身は試合と違ってミスが許されんのじゃ。いかに護身力を少しでも上げるかが課題なのに、あえてリスクの高い技術は使えん。確実性の高いほうをとる」

武「確かに初心者でもできないといけないですからね」

素菓子「では、本題じゃが今回は”ハノ字切り”じゃ。ポイントは」

1、攻撃線の前をクロスするようにハノ字を切るように打つ

2、脇は出来る限りしめたらいいが、初心者は威力重視じゃからかまわん

3、打つ流れを大事にする。ブツブツ攻撃を切らない(一筆書きみたいに)

4、実際攻撃する時は頭部ばかり狙わず全体的に攻撃を散らす(膝、手、腕、太もも等)

素菓子「大体、初めはこれだけを守れば十分じゃろう」

武「構えとかはいいんですか?」

素菓子「構えは体術の時もそうじゃが、相手を油断させる為にも絶対ダメじゃ!

ただ、打つ軌道はひたすら練習する必要があるぞ!」

武「確かに体術の時も構えは師匠にショボイと言われますが、正された事はないですね」

素菓子「武術としてなら必要かもしれんが、護身術では不要じゃからの。次に、攻撃の1発目を必ず当てようとするな」

武「いやいや、当てたいですよ」

素菓子「1発目が当たればそれで良いのじゃが。初めは相手の集中力があるから1発目はかわされる事がおおい。油断させて距離さえ間違わなかったら体概当たるがの(笑)」

武「必ずしも1発目が当たらなていいとうい事ですね」

素菓子「そうじゃ。防がれたり避けられても、そのまま他の部分を連続で打ちまくるんじゃ!攻撃を続けていたら必ず当たる!防御の事を考えるな!攻撃を雨の如くひたすら打ちまくれ!」

武「傘が折れるまで打ちます」

素菓子「ちなみに傘は力一杯打てば5発ももたんぞ」

武「え~脆いッ!その間に勝負を決めないといけないということですね」

素菓子「基本的にはそういうことじゃ。折れたら折れた使い方があるから別に問題はないんじゃが、棒としては使えんからの」

武「短時間で倒せるように練習します」

素菓子「ここでも自分のコンビネーションをつくれ!できるだけ、自分の体術のコンビネーションに近い形にしておけば楽じゃ」

武「わかりましたやってみます」

素菓子「武器と体術は同じ動きと思って練習しろ!では、さらば」

チリンチリン

 

つづく