第18話 目打ちステップ3『移動』 一気に三人に目打ちをする 目打ち三方陣
護身術 女性向け 超初心者向け目打ちステップ3 目打を三方に攻撃
素菓子「今回もお主の治療所からか~」
ボーイ「いいじゃないですか、少し狭いけど」
武「激しい動きじゃなかったら十分ですよ」
素菓子「よいしょっとこの辺で腰をおろそうかの~
パイルダーオォォォン!!テレッテーテレッテー♪」
武(だまって座ればいいのに…)
素菓子「武、今回は3方に打つぞ。4方でもやる事は一緒じゃ」
武「注意する事はなんですか?」
素菓子「目打ちはやはり速さが全てじゃ。特に大事なのは”移動”しながら
相手が何かしようとする前に圧倒的な速さで先手をとるのじゃ。」
武「手先で打たないということですね」
素菓子「学習しとるではないか(笑)それと”体の移動”がポイントじゃ。
初めのうちはゆっくり周りを必要最小限の動きで触れるようになる。
それから触れる代わりに目打ちを打てるようにして、それもできるように
なると同じ動きを一瞬でできるようにする」
武「足がもつれそうになるな~」
素菓子「普段から動きの最小化をしてないからじゃ。合理的に無駄な動きを
減らせば、武道の動きも”舞い”のように美しく見えるもんじゃ。」
武「ドタバタしてます(汗)」
素菓子「初心者は反復横とびの要領でいいじゃろう。常に次の動きをするように
体重をシフトしとるじゃろう。目打ちでは、打った瞬間には次の場所に移動する
為の体重のシフトを行う。初めは体重のシフトを感じながらやる。慣れてくると
それを速くするだけじゃ。左を打ては体は右に移動、右に打てば体は左に移動と、
手と体は常に反対方向に移動する感覚じゃ。」
武「ややこしいですね。あまり速くできないな」
素菓子「まずは無駄な動きを無くし少ない動きで三方を打てる練習じゃの」
武「足が疲れますね(汗)」
素菓子「それは踏んばっとるからじゃ。初歩のうちはそれでもいいが、もっと
高等な動きでは足を踏ん張らずに打てるようにするのじゃ。」
武「師匠に濡れた半紙の上を動くようにと言われます」
素菓子「それは力んで移動するなと言う事じゃ。踏ん張りはロスが多いからの。
じゃが、それはまだまだ先でも構わん。ゆっくり踏ん張ってもいいから少ない動きで
確実に打てるようにすることじゃ」
武「まず、ゆっくり確実にすることにします」
素菓子「それでよい。速くするのはやってるうちにできるようになる。
ワシの打つのを見とけ!」
武「師父がやるんですか!?}(心配だなぁ~)
素菓子「いくぞ!見ておれ!」
パンパンっ ズルッ!!!
ゴンッ←頭打った音
素菓子「お~危ない危ない。受身で助かったワイ」
ボーイ「めっちゃ打ってたじゃないですか(笑)」
素菓子「紙一重じゃったわい。ズキンズキン←たんこぶがうずいてる」
武(ガチガチで打ってたよな…)
素菓子「では、今日はこれくらいにしとくぞい。
さらばじゃ!」
バタンっ←ドアを出た
素菓子「お~いたたたた。帰って冷やそ」