第16話 超基礎から学ぶ攻撃方法 間合い&目打ちステップ1
素菓子「今回は間合いの話をするぞい」
武「お願いします」
素菓子「間合いは滅茶苦茶大事なんじゃ!!ほぼここで勝負は決まると言ってよい」
武「そうなんですか?」
素菓子「なぜそんなに大事なのかわかるか?」
武「相手に十分な攻撃ができるからですか?」
素菓子「それも、もちろんある。じゃが、自分の間合いに持ち込む事により攻撃にも有利じゃが、更に相手の攻撃を無効にすることもできるからじゃ。後者は上級技術の話になるがの」
武「まずは、自分のコンビネーションにはめ込むって事ですね」
素菓子「まずはそれじゃ。その為にはまず1発目を当てれる距離をわかっていないとダメじゃいわゆる『間合い』じゃの。今回は目打ちで話を進める。」
素菓子「目打ちの間合いじゃが、手が伸びきって指だけが当たっても効果はあるんじゃ。じゃが、遠くからじゃと避けられやすいし、次の攻撃につなげにくい。じゃから、より接近した方が望ましい。じゃが、近づき過ぎても目打ちは当てれても次の攻撃が限定されてしまう。ただし、目打ちは当たる確立は上がるがの」
武「遠すぎても近すぎてもダメって事ですね」
素菓子「そうじゃ。じゃから距離を逆算するんじゃ。まず、手を伸ばして相手の目に手を当てて自分でしっくりする距離探し、自分の方に手を戻す。目安として肘の角度は135°から150°くらいが丁度よいの~」
武「それがその人の目打ちの間合いて事ですね」
素菓子「目打ちに限らず全て初めは逆算して自分の間合いを計るのじゃ」
武「ところで目打ちは意外と難しいですね」
素菓子「そうじゃ。見た目は簡単で実際簡単に出来るのじゃが、奥が深い。初心者はまず、今回の武のようにまず目打ちの形の練習から始めたらよい。脱力して、手首をブラブラして打つ練習じゃ。そして大事なのは『引き』じゃ。引きがあって目打ちは威力が発揮される。」
武「『引き』か~引きが弱いとよく怒られてます(汗)」
素菓子「目打ちにおける『引き』とは、相手に打ち出した4指を自分の方に戻す行為じゃ。イメージとしては熱いものを触って手を引っ込める感じで、かつ、手首をグニャグニャにした感じじゃ」
武「手首の力がなかなか抜けないんですよね~」
素菓子「それは当ててダメージを与えようと思い過ぎてるからじゃ。目打ちは4指のどれかが目に当たればよいんじゃ。ガッツリ当たらなくても”かする”だけでもしばらく目は使い物にならん」
武「力で当てにいくと逆効果ですね」
素菓子「どれっ1度ワシに打ってみろ。大丈夫じゃちゃんと避けるから(笑)」
武「では見て下さい。えいっ!!」
パチンッ!!!
ボーイ「師父!」
素菓子「目が~!目が~!」
武「当たっちゃった(笑)」
そして10分後
素菓子「あえて当てさせたけどまぁまぁじゃの←涙目」
ボーイ(見栄張っちゃって)
武「体を張って教えていただきありがとうございます」
素菓子「よいよい今日はこのくらいにしといてやるが、まだまだじゃぞ←涙目」
武「ありがとうございます」
ボーイ(あほや…)