第14話 効果的な突きの基本練習1
女性の為の護身術 効果的な突きの基本練習1 実際の打ち方実演
ボーイ「今日から基本の基本の打撃、特に突きの練習しよか」
武「お願いします」
ボーイ「何度も言ってるけど、おさらいを兼ねて言うよ」
武「忘れてる事もあると思うのでお願いします」
ボーイ「もちろんただの突きではなくて力を使わず効果的な突きな!」
武「力いっぱい突かないと言う事ですね」
ボーイ「その通り、突きの原理としては『ノーモーションの押し』と同じ」
武「手を持たれた状態でも突けないといけないていう事ですね」
ボーイ「そう、持たれてから『つながる体』になるんではなく、基本的な原理原則というのは同じで、投げも打撃も同じ事をやってるねんで。見た目が全く違うからピンとこないかもしれないけど。」
武「今までそんなこと考えた事も無かったけど、最近では言ってる意味が理解できます。」
ボーイ「”投げは投げ、打撃は打撃の体の使い方”てやってるからみんな上達速度が遅いねん」
武「全然違うように見えますからね。一緒に練習して初めて納得できました」
ボーイ「そうでないと、今まで練習してきた事が意味無いからね。全ては”繋がって”いる」
武「投げの練習は打撃練習の布石というわけですね!」
ボーイ「どちらが先でも結果は同じやろうけど、たまたまそうなった(笑)」
武「では、今回の突きのポイントはズバリ!つながりながら突くってことですね」
ボーイ「その通り、それと『攻防一体』の突きをすること」
武「防御も上手くなる必要があるということですね!?」
ボーイ「それにこした事はないと思うけど、僕は防御なんて必要ないと思ってる。」
武「えっでも、守らないといけないじゃないですか?」
ボーイ「試合やったらそうやろね。でも護身術は助けが来てくれない状況なわけやからやるんやろ?」
武「そうですね」
ボーイ「時間をかせいでも助けは来てもらえないねから、守ってもしかたがない、例え守れてもジリ貧なだけや。援軍の来ない篭城と一緒で負けは確定。」
武「だから防御の練習はしてないんですか?」
ボーイ「無駄やからね。それやったらその時間を攻撃に特化したい。少しでも窮地を脱出する確立をあげために。野球でもサッカーでも何でも0点では勝てないからね。」
武「点数は入れないと勝てないですもんね…」
ボーイ「ただし、護身術に関してやで。試合で使うンやったら防御もいるやろうな。僕はそれでも攻撃のみやったけどな。逆に言うたら、相手に攻撃させない。させる時は、意図的に誘ってた場所にのみ攻撃させる。だからその時点で僕の勝ち(笑)初めから相手は詰んでます。」
武「攻撃に特化する事で守る必要がないということですね。」
ボーイ「護身術なんて、相手が何人かわからんのに、防御してたら知らん間に違う相手に掴まれてしまってるよ。」
武「恐ろしいことです」
ボーイ「でも最低の受けは必要。ただ受けと言っても相手の攻撃をずらすだけで、攻撃する速度(前に出る速度)は増すくらいの気持ちで」
武「攻撃されてるのに更に攻撃しながら前に出るんですか!?」
ボーイ「そう!相手が攻撃してくれる時が1番隙もできて攻撃が入りやすい。だから、チャンスや!」
武「恐いな~」
ボーイ「そこを恐がって前にでず、押し倒されたりしたら、その後はもっと悲惨な現実が待ってると思うよ。それを思ったら、ちょっとの勇気をだして殴られるくらいの覚悟で前にひらすら突き進む!」
武「殴られる方が後に待ってる結果はマシという事か…」
ボーイ「極端な話やけどな。ビビッたらあかん!相手が何をしようが前にでる。引いたら気持ちでも負けて結果は…わかるよね。僕はいつも相手がどんな大きい奴でも前に出た。相手が僕より大きいのに相手が引いてたからね。」
武「そんなんで殴られたりしなかったんですか?」
ボーイ「全く無い!と言いたいけど、どんだけ殴られたらか!倒れるような事はなかったけど、しょっちゅう口の中が血の味やったよ(笑)」
武(笑ってるよ)
ボーイ「だからわかったこともいっぱいある。恐いけど、相手の中に入って自分の間合いで戦えばどんなでかい奴にも勝てるていうことがね。ただし、チャンスは一瞬!」
武「守っていたらチャンスを逃す、そして間合いが大切てことですね」
ボーイ「それが全てやと思うくらいやね!幸い護身術の場合は相手があほみたいに近づいてきてくれるから間合いを潰す努力は必要ないからそこは楽やねん。近づいてきたら、自分の持ってる技術の全てを相手にぶつけたら、相手は倒れてるよ。ただし、チャンスは一瞬やで」
武「その一瞬に自分が何を使えるのか知っとく必要があるてことですね」
ボーイ「そう、自分の必殺コンビネーションを作れて度々いうてるやろ。その1つとして本題の今回は突きを基本から学びましょうって話や。」
武「実際突くまでにいろいろあるってことですね」
ボーイ「そう、ただ相手と相対してもダメで戦術的に有利な位置を取りなさいって話。」
武「師父も何かアドバイス下さいよ。」
ボーイ(静かやな~と思ったらこっち見てるように寝てるやん)
武(寝てるんかい!)
素菓子「もう食べられんわい…ムニャムニャzzz」
ボーイ「今日はこのぐらいでにしとこか」
つづく