第35話 手首を極めて落とし再び極める
ボーイ「だいぶ涼しくなってきたな~」
武「そうですね」
ボーイ「そうなってきたら手首を極めて落とそうか~」
武「いやいや、何が関係あるんですか!?」
ボーイ「待ちに待った今日も痛い系ですよ(笑)」
武「痛さで手が数日使いものにならないんですけどね」
ボーイ「えっ!?それって褒め言葉?」
武「そのつもりで言うてるやつは頭パーでしょう…」
ボーイ「2.3日は痛いやろうけど、変に捻挫とかしてないやろ?」
武「た、確かにそれはないですね」
ボーイ「バカみたいに力でゴリ押しして無いからやで、痛みを後に残さないのも技術やで」
武「なるほど"φ(・ェ・o)~メモメモ」
ボーイ「今回は手首を極めて落とす。しっかりと極めてたらの話な。今回は更に落としながら再び極めなおす。固めに近いかな」
武(痛み警報発令!痛み警報発令!今日もか…)
素菓子「落としてから極めるのではなく落としてる最中に極める用意をすますのじゃぞ。そして相手を持ち上げるように相手の体重を利用して極める」
ボーイ「その通り!では師父早速やられてあげて下さい」
素菓子「またこの下りかい!またデクかよ」
武「神妙にお縄につけい!」
素菓子「このガキやられてやるのに、なんでそんなえらそうやねん!!」
ボーイ「武ちゃんの為ですよ…」
素菓子「それを言われるとの~辛いの~横山~笑えよ~」
武「参ります。えいっ」
ボーイ「そうや!手首は人差し指の付け根を手の甲が上向けて攻める。そのまま相手が倒れ出したら今度は手の甲を下向けて同じとこを攻めながら攻めてるところを倒れてる相手の体を引っ張り上げるように極める。そのまま引き上げろ!いっけぇええええ!!」
素菓子「痛い痛い手が手が!!」
武「またまたつまらぬ物を極めてしまった…」
素菓子「それ言うてる暇あったら早く離して!」
武「今宵の斬鉄剣は一味違うぞ」
素菓子「何訳わからん事いうてるんじゃ!!早く離せ!!本気でしばくぞ!!」
武「すまんでござった」
素菓子「ござるな!」
ボーイ「武ちゃん、ござったのはまずかったな」
武「今回は倒すのより最後の極めが難しかったですね」
素菓子「流れを切らないようにするのがポイントじゃの」
武「たどたどしいですからね」
素菓子「流れるように一連の動作で出来るようにな、では、またの」
つづく
第34話 手首を固めて連行
ボーイ「さて今回は手首を攻めよか」
武「また痛い系ですか!?」
ボーイ「痛いんじゃなくて激痛やで(ニヤッ)」
武(この人痛い系になると喜んでるんですけど~)
ボーイ「比較的簡単なやつするから安心して」
武「そういう問題違うんですけどね」
ボーイ「ポイントは相手の手首を折って人差し指の付け根と肘を挟みこめばいいだけ」
武「ざっくりいきましたね」
素菓子「習うより慣れろじゃ」
ボーイ「その通り!では、師父やられてあげて下さい」
素菓子「またかいっ!」
ボーイ「是非にと武ちゃんが言うので」
武「そんなん一言も言って無いんですけど」
ボーイ「もうスタンバってますので、後はおまかせあれ」
素菓子「え~い!早うせんかいっ」
武「では…って手をどうやって持っていいのかわかりずらいですね」
ボーイ「関節技は慣れて無いとどっちに曲げたら痛いかわからんからややこしいやろうけど、慣れたらどうっちゅうことないから数稽古やね。要するに気合や」
武「はいはい…相手の手をピグモンの方向っと、こっちやな」
素菓子「そうじゃ。そこから相手の手首と肘を圧縮するように挟み込む。その際手首は人差し指の付け根から攻めると効果的じゃ。肘は動かないようにしっかり固定しろよ」
ボーイ「肘を固定できたら相手が寝てても、立っててもできるというすぐれ技やで、しかも簡単!使わん手はないでしょ!」
武「師父覚悟!いざっ参らん!」
素菓子「おう!」
ボーイ「そう!相手の手をピグモンにして肘を自分のお腹か胸で固定して手首を一気に挟み込め!!いっけぇええええ!!」
素菓子「痛い痛い痛い痛い!!手が手が!!」
武「ふふふっまたつまらぬ物を極めてしまった…」
素菓子「言うてる間にはよう放さんかい、痛いはボケっ」
ボカッ
武「いたたたたたっぶたないで下さいよ!」
ボーイ「いい感じに極めれてたよ。見ててこっちが痛かった(笑)」
素菓子「後は、速く極めれるようにするだけじゃ。まだまだ極めが甘いがの」
ボーイ(よう言うわ顔面必死やったやん)
素菓子「では、今日はこれまで!さらば!」
つづく
第33話 トランプ手裏剣
女性の為の護身術 トランプを忍者の手裏剣のように飛ばしキュウリに刺す Throw a card like a ninja
ボーイ「今回はトランプを手裏剣みたいに投げてきゅうりに刺そうか」
武「そんなんできるんですか!?」
ボーイ「やるの十数年ぶりやけど、できるで」
武「すぐできるようになるんですか?」
ボーイ「1日2日では無理やし、そこまで必要なさそうやし今回は僕がやるわ」
武「おもしろそうですけどね」
ボーイ「普通のトランプでやるからきゅうりに刺さるくらいが限界。投げる用のカードやったらきゅうり両断できるみたいやけど。こんなんもできますよーってのが目的やから切る必要はない、目に向けて投げて威嚇くらいにし使えんしな」
素菓子「さよう。カードを投げて相手を驚かすくらいかの」
武「あまり実戦向きではないですね…」
素菓子「さて、特に難しい事はないので、いつも以上にサラッといくぞ。
人差し指と中指で軽くカードを挟み親指の付け根でカードをたわむようにして、肘を落とすようにし手首を返せば飛んでゆく、力は入れたらダメじゃぞ。カードを持つ時から軽く持つように」
武「全然飛ばないんですけど~」
素菓子「いきなりはできんぞい」
ボーイ「僕も昔忍者に憧れてた時猛特訓したからな~今回久々にやって腕が突っ張って仕方ない」
素菓子「今回は特に必要な技術では無いからそこまでやり込まなくていいぞい。では、またな。おっねずみがあんなとこに!」
ちゅう~ちゅう~
武「うわぁ~ってあれゴミなんですけど」
武「あれっ師父がいてない」
ボーイ「久々にでた、乱心法獣遁の術…あいかわらず見事」
つづく
第32話 リップクリーム等で相手を制する護身術
武「外はすごいゴロゴロ鳴ってますね~恐いです」
ボーイ「ジオンの新兵器やろ!?」
素菓子「あれは雷と言うんじゃ」
ボーイ「そうなんですか。はっはっはっはっは」
武「アホの会話や…←小声」
ボーイ「今日はリップクリームを使って護身しようか」
武「リップですか?」
ボーイ「別にリップでもライターでも鍵でも何でもいいねけど手元にあるやつな」
武「ぶっ刺すには威力に欠けそうですね」
ボーイ「刺さんよ!使えん事はないやろうけど。極めや!!!ふっふっふっ」
武「きっ極めですね…と、言う事は痛い系ですよね(汗)」(あ~私の危険探知センサーがすごい鳴ってるんですけど~)
ボーイ「そう。骨を攻めて関節をも攻める。二重攻めですわ。くっくっくっ」
素菓子「今日は極めか。関節だけではなく骨をも攻めるのはお主らしいの。折るなよ」
武(ないよ~折るって普通に言ってるし、やばいよやばいよ!危険探知センサーが鳴り止まないんですけど~)
ボーイ「武ちゃんなら大丈夫ですよ。丈夫やから」
武「勝手に決めないで下さい!ちゃんと加減して下さいよ!」
素菓子「では、早速。今回は攻めやすい指か手の甲を攻めることにする」
武(また指!耐えてよ~耐えてよ私の指!折れないでね(懇願))
素菓子「物が小さくてあまり”てこ”の力を大きく使えんから、基本的にはピンポイントで指1本分を狙う。慣れるまでは両手を使い慣れれば片手でもできる。今回は関節を攻めるのはもちろんなんじゃが、第一目標は確実に骨に痛みを与える事じゃ!」
武「はいっ」(やばいにおいがプンプンするんですけど~)
素菓子「うまくいけば骨膜の痛みで激痛となる。スネを棒でグリグリされる痛さじゃ。ただ、力のベクトル方向がずれると全く効かないのでそこだけは注意しろ!では試しにやってみるぞ」
武「痛い痛い痛い!!!きしんでる!骨がきしんでる!骨が悲鳴あげてますって!!」
素菓子「どうじゃ効くじゃろ?」
武「効くとかじゃなくて!痛くて指が動かないんですけど!」
ボーイ「折れて無いからしばらく休憩したら大丈夫」
休憩~~~
武「やっと動くようになりました。」
ボーイ「そうか。では師父の体を使って練習や!」
素菓子「おいっ!?何言ってるの?お主がやられろや!」
ボーイ「痛いじゃないですか」
武(この人自己中やほんまもんの自己中や)
武「師父さっさと手を出して下さい」
素菓子「マジで?」
武「マジです」
ボーイ「武ちゃんの為なんですからサッサとして下さい」
素菓子「わかった…ワシはやられてるから、お主が教えてやれよ…」
ボーイ「骨とリップをクロスさせて、骨に対し真っ直ぐ力を加わるように引く。それだけで骨の痛みは十分出る。更に極める為に相手を倒そうとする時に極めている角度が変わって力を逃がしてしまう事が多いので注意が必要。手っ取り早く言うと気合や!」
武「気合でなんとかなったら苦労しないですよ!参ります」
素菓子「甘い甘い角度ができとらんよ。ズレたら効かんからの。かっかっかっ」
ボーイ「親指とリップで目標を挟みこみ、押して極めるのではなく、引いて極める。押し出すんじゃないよ!」
武「なるほど!こんな感じですか?」
素菓子「てっ手が手が!!ちょっちょっちょっ折れるって!」
ボーイ「よしっその状態を保持しつつ、骨を軸に相手を引き倒せ!指捕りで倒す方向はやったやろ。骨を極めてる力はそのままやぞ!相手の体重を利用して更に骨に圧力をかけろ!」
指捕り参照動画
Self defense the mouth is blocked from the back 護身術 女性限定 後から手で口をふさがれたら! - YouTube
武「圧と角度は保持、骨を軸にして指捕りの要領で倒すと」
素菓子「いたたたたたっ!!きしんでるって!骨が鳴ったらあかん音出してるよ!」
ボーイ「いいよ!それでいい。相手が倒れてきたら顔面に膝を入れろよ」
武「力はそんなにいらん割りに効果は高いですね」
ボーイ「そうやろ!今日もいい練習ができたな~」
武「はいっ勉強になりました」
ボーイ「じゃあ今日はこれくらいにしとこか。師父に礼!」
武「ありがとうございました」
素菓子「極めは悪くなかった。倒して極める際、ゆるみそうになるからそこを注意しろ!それと長時間相手を制することが出来るとも思うなよ。」
武「はい」
素菓子「では次回までさらばじゃ」(う~ハンドルが上手く握れん)
つづく
第31話 ハイヒール二刀流応用 左右のランダム攻撃で練習
女性の為の護身術 ハイヒール二刀流応用 左右からの攻撃をさばいて攻撃
素菓子「ズドドンッ!ズドドンッ!ズドドンッ!ズドドンッ!」←口で言ってる
「どーどーどー黒王号よ止まるのじゃ。あれっ!今日の黒王号はちょっとブレーキが甘いの(汗)」
ボーイ「師父、今日も黒王号で来られたのですね」
素菓子「おおよっ我が愛馬じゃからな」
武(ただの自転車やん…)
ボーイ「今回は前回までの練習を踏襲し左右どちらにも対応できる練習をしようと思っています。受ける回数も特に制限せずにやろうかと」
素菓子「左右はせんといかんわの。受ける回数も実際は流れで体勢も距離も変化するから受ける回数も自由にする方が無難かの」
武「自由度は上がるけど迷わずできるでしょうか?」
ボーイ「流れで大丈夫やろ?」
武「どー大丈夫なんですかっ!!!!」←必死
素菓子「では意見もまとまったところで早速やろうかの」
武(私の意見は反映されてないんですけどーーーー)
素菓子「左右ランダムに手を出すから適当にさばいてくれ」
武「適当って…そんなん教えてもらってないですけどーーー」
素菓子「それっそれっそれっそれっ」
バシバシバシバシッ
素菓子「細かい動きにするのじゃ!大きいストロークは初心者だけじゃ。実戦レベルでは大きい動きじゃと相手が完全に反応してしまうのじゃ!」
武「初心者なんですけどーーー!!」
ボーイ「武ちゃん山を張ったらあかんで!!練習ならん」
武(げっ!読まれてる)
素菓子「っと、突然曲線の動きを入れてみたりして」
武(しまった!受けにまわっちゃった)
素菓子「こぉらっ!受けに回ったらいかんと言うとろうが!!ボケカスッ!!」
武「はいっ」(ついつい受けちゃうよ~)
素菓子「相手の最速の攻撃に備えろ!そしたら遅い曲線の動きなど無視して攻撃できる!!はずじゃ…」
武(はずって~憶測なんですけど!)
素菓子「相手の攻撃ラインそのものを外して、相手の重心を支配して一気に攻撃を叩き込め!軽く受けるんじゃぞぶつかってはならん!割り箸でも受けれるようになれ!」
武「割り箸って無理ですよ~」
ボーイ「無理って言うのは簡単や!気合で何とかしろ!!」
素菓子「それっそれっそれっそれっ!相手が曲線の軌道、掴もうとしてきたら正面を迷わず攻撃しろよ」
武「わかってます!体が受けてしまうんですよ~」
ボーイ「考えが守勢になってるからや!攻めろ攻めろ攻めろ攻めるんだジョー!!」
武「わかってんですけどねって誰がジョーやねん!」
素菓子「いきなり曲線攻撃!」
武「もらったっ!受けてみろ我が渾身の一撃を!!」
ガキンッ
素菓子「ゴフッ」
ボーイ「見事!いい踏み込みや!そうや攻めるんや!相手は無防備!当てて下さいと言ってる様なもの」
素菓子「み、見事やジョー。せやけどワイにはそんな突きはきかへんで!」
ボーイ「プー(笑)、鼻からうどんが出てるで西よ!」
素菓子「ま、まぁ隙あらば即攻撃は基本じゃ!相手が手を出すのを待ってる必要も無い。後、攻撃に使う部位に固執するなよ。攻撃の自然な流れで使える部位を使え」
武「なるほど流れですね(そんなのまだわからないですけど~)」
素菓子「後は数をこなすことじゃ。では、さらば、行くぞ黒王号!」
チリンチリーン
つづく
第30話 ハイヒール二刀流で護身(表)と、やってはいけない事
女性の為の護身術 ハイヒール二刀流攻撃用法(表)&やってはいけないこと
素菓子「暑いの~」
ボーイ「ようしゃないですね~」
武「今年は尋常じゃないですね~」
ボーイ「暑いけどやるで。今回はハイヒール二刀流の”表”な」
武「表!?」
ボーイ「前回やったの”裏”な」
武「えっ!そんなん初耳ですけど」
ボーイ「そうやった?(笑)まっすぐ前に手を出して外側を”裏”内側を”表”と便宜上しよう」
武「外を裏、内を表と、φ(.. )メモメモ」
ボーイ「今回の特徴は裏は相手に近づくにつれ有利になるけど、表は下手に近づけばつかまれるというリスクが発生するということ。近づけば有利になるという事では無いってことな」
武「いつもは近づくほど有利ですよね?」
ボーイ「そう。裏なら近づく程有利。表は相手を死に体(しにたい)にしてないと掴まれてしまう。しっかりとした攻撃ができるか、重心を制するか、相手が攻撃できないくらい正中線を制し近づくか等。これらができないと、表は恐い。やるなら裏を推奨する」
武「ただ近づいてもダメってことですね。今回も4工程みたいだけど、2工程の方がいいと言ってるのに何でですか?」
ボーイ「一番の目的は体の使い方やね。いきなりはできないというのもあるけど…これには基本的な動きがほとんど入ってるから後々に応用の幅が広がる。」
武「6工程の応用でいろいろできるという事ですね」
ボーイ「応用やから形は崩れるけどね、たまに原型とどめてない時あるけど(笑)どれだけ少ない手数で相手を制する事ができるかがポイントやからね」
武「手数を少なくするって事が難しいんですよ」
ボーイ「よりシンプルで、同じ事を少ない手数でするねから当たり前やな」
素菓子「そうじゃ。理想は1発で終わらせることじゃ。いわゆる一撃必殺じゃ。普通は相当の熟練者ではないと難しいが、護身術の場合はそれが可能となる事がある」
武「なぜそれが可能なんですか!?」
素菓子「相手が不用意に近づいて来た場合じゃ!相手の反撃を考えずに急所をさらしながら近づいて来る場合がある。そんな時は不意の1撃必殺の攻撃をするのじゃ。具体的には、金的であったり、頭突きであったり、顔面への死角からの攻撃等じゃ」
武「今回で言ったら両手を広げて抱きつきに来た場合等ですね」
素菓子「そうじゃ。両手が曲線を描いてくるから、それに対し直線的な攻撃で対処する。その手を何とかしようと思うと抱きつかれてしまう。相手は顔をさらし、股を開いて襲って来る場合が多い。勢いにだまされずにただ攻撃するのみ!」
武「相手がグワーッって両手を広げて襲って来ると掴まれないようにしようと思いますもんね!」
素菓子「1番の愚策!思考が守勢になっとるからじゃ。常に攻撃を考えていると無防備な相手が近づいてくるのじゃからこれ程攻撃の当てやすい的は無い!」
武「なるほど!手に気がいってる間に抱きつかれてるって事ですね!」
素菓子「それはそうとして、今回の術は初めに前の手で相手の攻撃を受け、6工程の4.5.6とすればいいだけじゃ。やり方は前回とさほど変わらん。相手に近づき過ぎてつかまれないように注意するだけじゃ。しっかりとした攻撃ができていたらその心配もないがの。実戦では2工程までが望ましい。やってないんじゃがの、かっかっか」
武(だったら言うなよ…)
武「ちょこっとだけしましたよね」
素菓子「じゃが、まだお主には無理じゃ」
武「これは失礼しました(汗)」
素菓子「4工程で相手の軸(重心)を制して相手を攻撃不能の劣勢にし、自分の有効打を打てるように徹底的に体に刷り込め!」
武「了解しました!」
素菓子「覚えておけ、直線は曲線より速い、相手が無防備なら即、攻撃」
武「肝に銘じます」
素菓子「うむ、いろはの”い”じゃが、とても大切な事じゃ、では、今回はこれまで」
武「ありがとうございました」
つづく
第29話 ハイヒール護身用法(裏) 間違った使い方
女性の為の護身術 ハイヒール二刀流攻撃用法 間違った使い方には注意
ボーイ「今日は師父来るの少し遅くなるねんて」
武(げっ練習がきつくなるではないか…)
武「そんなんですか。」
ボーイ「という事で師父が来るまで僕が教えるから」
武「お願いします(汗)」
ボーイ「まず前回やった6つの動きの2つを使った用法な。シンプルなほど難易度は上がるで」
ビシバシビシバシ←練習の音
武「2工程だけど、原型からは少し離れてますね」
ボーイ「応用やからね、でもこれはちょっと厳しそうやな」
武「もう少し手数を増やして欲しいです」
ボーイ「じゃあ思い切って練習も兼ねて4工程にしよう。注意点は」
- できるだけ相手の攻撃線をよける←相手の勢いで押されてしまう
- 相手に接近して自分の有利な位置の確保と十分な攻撃ができる場所取り
- ハイヒールでの攻撃は必ずしもヒール部分である必要は無い←踵もつま先部も十分攻撃できる、ヒール部に固執すると攻撃できる幅が激減する
- 相手の攻撃を押してよけようとしない←ぶつかって力負けするか
- ハイヒールを履いたままの護身は自殺行為←足元が不安定で動けない
ボーイ「ざっくりこんなもんかなやってみよう」
ビシバシビシバシビシバシ←よりハードな練習
武「なかなか上手く前にすすめません(涙)」
ボーイ「相手の手と自分の手がぶつかりすぎてるから前に進まれへんねん、相手の腕を掴む位の感覚で前に出ると上手く体はさばけてるはずやで、押しよけようとするな!けど実際は掴まんで」
武「う~ん」
ボーイ「まだまだ手の運びもぎこちないな。相手の攻撃を受け流しつつ斜め前に進む!受ける度に前に進んでいく感覚で!」
そして1時間後
武「ぜぇぜぇぜぇぜぇ」
ボーイ「やっとなんとか見れるようになってきたな。まだまだ相手の重心は支配してないけど、初めてやった割には上出来でしょう(笑)」
武「なんとかなりますか…」
素菓子「こんにチワワwww」
武「遅いじゃないですか!師父がいてないから師匠の練習意欲に歯止めがかからず大変だったんですから!」
素菓子「何もそんなに青筋立てて怒らんでもええやねんばってん」
武「またそんな訳わかんらんこと言って…」
ボーイ「師父ほぼ終わりました」
素菓子「うむ。ボーイよ練習もいい加減にするのじゃぞ」
ボーイ「気をつけます」
素菓子「武よ、おまえも力では相手には勝てないが重心を制すれば相手の大小、力の強弱ももはや関係なくなる。そこのところをよくよく考えながら練習するのじゃ!」
武「はい!」
素菓子「ではこれくらいにしとくか。では、またな」
ボーイ「えっ!もう帰った…」
つづく