素人女性でもできる力を使わない護身術

世界中の女性を暴力から救いたい

第19話 一撃必殺金的蹴り 超初心者の為の金的蹴りの蹴り方


護身術 女性向け 超初心者の為の金的蹴り基本

ボーイ「ここで曖昧になってた金的の基本やっとこか」

武「お願いします。ところで師父は」

ボーイ「今日は嫌な雰囲気がプンプンするから後で来るって」

武「そんな流れですね…」

ボーイ「金的は順蹴り逆蹴り、膝での攻撃を主とするから使い分けを大事に」

武「距離で変わるて事ですね」

ボーイ「そう。間合いで威力も断然変わるから自分の適切な間合いをしっかり把握するように」

武「膝は何となくわかりますが、順蹴りと逆蹴りの使い分けはどういう時ですか?」

ボーイ「いい質問やね。基本的に順蹴りは速さ、逆蹴りは威力を重視する。」

武「では、威力の逆蹴りのポイントは?」

ボーイ「逆蹴りは比較的簡単で、単純に言えば、力いっぱい蹴り上げる事かな」

武「それだけですか?」

ボーイ「おおむねは。細かい体の使い方の注意点は多いけど、それでは初心者向けじゃないからね。中級以上になったら細かいとこを修正していけばいい」

武「とりあえず、力いっぱいやります」

ボーイ「ところで、小さい頃靴飛ばしとかやったことある?」

武「ありますよ」

ボーイ「じゃあ、その要領でやればいい。靴を向こうの方に思いっきり飛ばすつもりでやればいい。後、逆蹴りの間合いは意外と近いからそこも注意ね」

武「それならやれそうです。間合いが意外と近いのはびっくりでした。手が届きそうで」

ボーイ「思っているより近いから距離をとろうと足の甲で蹴りがちだけど、威力をだしたいのであれば、足首からスネにかけて蹴るほうが威力は断然上がる!近ければ近いほど威力はますが、掴まれるリスクも高くなるからその辺は注意して蹴って欲しい」

武「恐くてすぐ蹴ってしまいそう」

ボーイ「大半がそうや。次に速さの順蹴りだけど、これは難易度が少しあがる」

武「速く蹴るのが難しいのですか」

ボーイ「結論から言えばそうだけど、蹴る体勢をつくるのが慣れてないとすごく違和感があると思う」

武「どのように蹴るんですか?」

ボーイ「フェンシングのイメージやねけど、わかる?」

武「西洋の剣術の?まったくイメージわかないです(汗)」

ボーイ「まず両手を広げるように横一文字になって、攻撃するほうの足で攻撃線をとる。その際膝と足先は基本攻撃線と同じ方向を向いているように。」

武「こんなに横向きですか!?」

ボーイ「そのままの格好で蹴るんだけど、初心者は大体蹴る時に骨盤が内側に入ってしまい腰が回って、足刀蹴りと金的蹴りの間の気持ち悪い蹴り方になってしまってる」

武「これ無理でしょ、腰が回ってしまう!まんま蹴れば相手と違うとこ蹴りますもん」

ボーイ「だから言うてるやん!足先を相手の正中に合わせたら骨盤が開く感じするやろ?」

武「する、でも蹴れば骨盤が内側に来て蹴る方向がずれるから足の外側で蹴ってしまいます」

ボーイ「骨盤が内側に入って来るのを我慢してそのままを維持して真っ直ぐける。軽く内から外に蹴ってる感じかな。これは普通の順蹴りにも当てはまる事やで。」

武「窮屈やな~」

ボーイ「慣れたら普通やねけどな(笑)それができるようになったらもう1つ大事なことがあるねん」

武「まだあるんですか!!?」

ボーイ「これも大事な事やねけど、攻撃する足に力はあまり入れないてことやねん」

武「攻撃できないですやん(笑)」

ボーイ「そう思うやろ!そこが浅知恵というとこやな(笑)攻撃する側の足に力を入れて蹴ってもいいねけど、威力が全然ないねん。悲しいくらいないねん。」

武「それやったらどこの力を使って蹴るんですか?

ボーイ「右足で蹴りたかったら左半身、左で蹴りたかったら右半身で蹴る。」

武「間逆!?」

ボーイ「そう。この体の使い方は全てに応用できるねけど、右足での金的順蹴りに関して言えば、左半身を沈ませる事により右足を上げるイメージかな。その時軽く右足を合わせて蹴り上げる感じ」

武「シーソーみたいなもんですか?」

ボーイ「少し違うねけど似たようなもんやね(汗)これができると単独バランスを保てるようになり連続攻撃に繋げやすくなる!」

武「練習してみます」

ボーイ「それらができるようになると、順蹴りはちょっと離れてても、一気に間合いを詰めて攻撃ができるから、その練習をひたすらする事やね」

武「今から反復練習します…」

ボーイ「蹴り方がちょっとコツがいるから体に馴染ませて」

素菓子「どうじゃ?だいぶ練習はすすんでおるかな?」

ボーイ「師父、今回はパスしてもよかったのに来てしまったんですね…」

素菓子「応よ、ワシを誰だ思っていやがる!負けねぇ、引かねぇ、悔やまねぇ、前しか向かねぇ、振りむかねぇ、ねぇねぇづくしの男意地!かわいい弟子の練習を、どうして逃げられようか!」

武「師父ありがとうございます」

素菓子「早速じゃが、武よ修行の成果を見せてもらおうかの~」

武「まだ未熟なのですが」

ボーイ「確かに未熟やねけど、十分人をノックアウトできる威力があるよ」

素菓子「参れ!ミットなしじゃ、直撃は避けて尻を蹴るように、それでわかる」

武「いきまーーーす!!」

バシンッ!バシンッ

素菓子「前に比べればだいぶ出来とるが、半身の使い方をもっとダイナミックに!」

武「やれるとは言えない、でもやるしかないんだ!」

バシンッバシンッドゴッ!

ボーイ「あっ!!!!やっぱりやった!!」

素菓子「んぐーーーーーーーーーっ!さよならテンさん…」

武「師父、大丈夫ですか!!!?」

ボーイ「後は僕に任せて帰って練習しといて」

武「すいません。では失礼します」

チーン

つづく

 

 

第18話 目打ちステップ3『移動』 一気に三人に目打ちをする 目打ち三方陣


護身術 女性向け 超初心者向け目打ちステップ3 目打を三方に攻撃

素菓子「今回もお主の治療所からか~」

ボーイ「いいじゃないですか、少し狭いけど」

武「激しい動きじゃなかったら十分ですよ」

素菓子「よいしょっとこの辺で腰をおろそうかの~

パイルダーオォォォン!!テレッテーテレッテー♪」

武(だまって座ればいいのに…)

素菓子「武、今回は3方に打つぞ。4方でもやる事は一緒じゃ」

武「注意する事はなんですか?」

素菓子「目打ちはやはり速さが全てじゃ。特に大事なのは”移動”しながら

相手が何かしようとする前に圧倒的な速さで先手をとるのじゃ。」

武「手先で打たないということですね」

素菓子「学習しとるではないか(笑)それと”体の移動”がポイントじゃ。

初めのうちはゆっくり周りを必要最小限の動きで触れるようになる。

それから触れる代わりに目打ちを打てるようにして、それもできるように

なると同じ動きを一瞬でできるようにする」

武「足がもつれそうになるな~」

素菓子「普段から動きの最小化をしてないからじゃ。合理的に無駄な動きを

減らせば、武道の動きも”舞い”のように美しく見えるもんじゃ。」

武「ドタバタしてます(汗)」

素菓子「初心者は反復横とびの要領でいいじゃろう。常に次の動きをするように

体重をシフトしとるじゃろう。目打ちでは、打った瞬間には次の場所に移動する

為の体重のシフトを行う。初めは体重のシフトを感じながらやる。慣れてくると

それを速くするだけじゃ。左を打ては体は右に移動、右に打てば体は左に移動と、

手と体は常に反対方向に移動する感覚じゃ。」

武「ややこしいですね。あまり速くできないな」

素菓子「まずは無駄な動きを無くし少ない動きで三方を打てる練習じゃの」

武「足が疲れますね(汗)」

素菓子「それは踏んばっとるからじゃ。初歩のうちはそれでもいいが、もっと

高等な動きでは足を踏ん張らずに打てるようにするのじゃ。」

武「師匠に濡れた半紙の上を動くようにと言われます」

素菓子「それは力んで移動するなと言う事じゃ。踏ん張りはロスが多いからの。

じゃが、それはまだまだ先でも構わん。ゆっくり踏ん張ってもいいから少ない動きで

確実に打てるようにすることじゃ」

武「まず、ゆっくり確実にすることにします」

素菓子「それでよい。速くするのはやってるうちにできるようになる。

ワシの打つのを見とけ!」

武「師父がやるんですか!?}(心配だなぁ~)

素菓子「いくぞ!見ておれ!」

パンパンっ ズルッ!!!

ゴンッ←頭打った音

素菓子「お~危ない危ない。受身で助かったワイ」

ボーイ「めっちゃ打ってたじゃないですか(笑)」

素菓子「紙一重じゃったわい。ズキンズキンたんこぶがうずいてる

武(ガチガチで打ってたよな…)

素菓子「では、今日はこれくらいにしとくぞい。

さらばじゃ!」

バタンっ←ドアを出た

素菓子「お~いたたたた。帰って冷やそ」

 

 

第17話 目打ちステップ2 実戦に必要な速さ


護身術 女性向け 超初心者の為の実戦に必要な目打ちの速さ 目打ちのステップ2

ボーイ「今回は目打ちに必要な実践的な速さの練習するよ」

武「わかりました」

ボーイ「ステップ1の目打ちでもいいんだけど、より確実にする為の練習だ」

武「何が違うんですか?」

ボーイ「決定的に違うのは速さやね。後、間合いも近くする」

武「目打ちの間合いて遠いイメージがあったんですが?」

ボーイ「基本的な使い方は遠くからなんだけど、僕の場合は違う。何でと思う?」

武「それは~~~気分??」

ボーイ「う~ん。今日は近間の気分やな~って絶対無いやろ!!」

武「当てやすいから?」

ボーイ「もちろんそれもある。当てやすくて、相手がよけにくいからとその後連攻撃に繋げやすくする為やね」

武「近くは比較的打ちにくいですね」

ボーイ「だから、今回の練習が効果的やねん」

武「どんなんするんですか」

素菓子「それは、両面うちじゃ!←突然現れたけど先週打たれて目元が青い

ボーイ「どこだ?どこだ?どこだ?」

素菓子「かっかっかっこっちじゃ」

武「あっあそこだ!」

素菓子「あ~スッチリしたわい」

ボーイ「なんで知らん間にトイレにいるんですか!?」

素菓子「細かい事は気にするな。左右の両面打ちをするぞい」

ボーイ「あっあれをするんですか!?」

武「えっどんな恐ろしい練習なんですか!?」

ボーイ「タオルを両側に掛けるだけやねけどね」

ズッテンッ

武「めっちゃ普通じゃないですか!!」

素菓子「そうじゃよ。でもできるかな。一瞬で両側を打つんじゃ。相手が左右に現れてその相手に一瞬で目打ちをする感じでやれ」

武「両方一気に打つ!」

パスン

素菓子「かっかっかっそれはただ単に両手で同時に打ってるだけじゃ」

武「両方同時にて言ったじゃないですか?」

素菓子「そんなん誰でもできるじゃろ体を左右に微振動させながら打つんじゃ。手先で打つのではなく体幹の振動を手先に伝えその勢いで打つ感じじゃ」

武「微振動?こんな感じかな?」

ボーイ「あれっ意外にできてるやん!寒い時に体が震えるくらいの微振動でやってみ。最小の動きで効果的な目打ちを打つべし!」

武「打つべし打つべし!!」

素菓子「まだまだ未熟…じゃがようできとるではないか。どれ、ワシに打ってみろ」

武「えっまた打つんですか?」

素菓子「えーい!早ようせんかい!!」

パチンッ

素菓子「あ~っ目がっ目がっ~」

武「えっ!また!?本気で打ったのに」

素菓子「いきなり打つなよ!!打ちます言えよ!!眼球潰れるやん!」

ボーイ「あ~あ。目玉”バルス”になってるわ(笑)」

素菓子「笑い事ちゃうわい!!ほんまに見えんし、涙が止まらん」

武「涙が止まらないくらいうれしんですか?(笑)」

素菓子「おまえ、ほんまにしばくぞ!」

武「こわ~ (そんなに怒らんでもええやねんバッテン)←小声

ボーイ「目打ちの威力がわかって良かったやん」

武「はいっ大変勉強になりました」

素菓子「やられる振りも難しいの~かっかっかっ」

 ボーイ(ガッツリやられたけどね~)

 

つづく

 

 

 

第16話 超基礎から学ぶ攻撃方法 間合い&目打ちステップ1


女性専用護身術 超初心者の為の目打ちのステップ1&間合い

素菓子「今回は間合いの話をするぞい」

武「お願いします」

素菓子「間合いは滅茶苦茶大事なんじゃ!!ほぼここで勝負は決まると言ってよい」

武「そうなんですか?」

素菓子「なぜそんなに大事なのかわかるか?」

武「相手に十分な攻撃ができるからですか?」

素菓子「それも、もちろんある。じゃが、自分の間合いに持ち込む事により攻撃にも有利じゃが、更に相手の攻撃を無効にすることもできるからじゃ。後者は上級技術の話になるがの」

武「まずは、自分のコンビネーションにはめ込むって事ですね」

素菓子「まずはそれじゃ。その為にはまず1発目を当てれる距離をわかっていないとダメじゃいわゆる『間合い』じゃの。今回は目打ちで話を進める。」

素菓子「目打ちの間合いじゃが、手が伸びきって指だけが当たっても効果はあるんじゃ。じゃが、遠くからじゃと避けられやすいし、次の攻撃につなげにくい。じゃから、より接近した方が望ましい。じゃが、近づき過ぎても目打ちは当てれても次の攻撃が限定されてしまう。ただし、目打ちは当たる確立は上がるがの

武「遠すぎても近すぎてもダメって事ですね」

素菓子「そうじゃ。じゃから距離を逆算するんじゃ。まず、手を伸ばして相手の目に手を当てて自分でしっくりする距離探し、自分の方に手を戻す。目安として肘の角度は135°から150°くらいが丁度よいの~」

武「それがその人の目打ちの間合いて事ですね」

素菓子「目打ちに限らず全て初めは逆算して自分の間合いを計るのじゃ」

武「ところで目打ちは意外と難しいですね」

素菓子「そうじゃ。見た目は簡単で実際簡単に出来るのじゃが、奥が深い。初心者はまず、今回の武のようにまず目打ちの形の練習から始めたらよい。脱力して、手首をブラブラして打つ練習じゃ。そして大事なのは『引き』じゃ。引きがあって目打ちは威力が発揮される。」

武「『引き』か~引きが弱いとよく怒られてます(汗)」

素菓子「目打ちにおける『引き』とは、相手に打ち出した4指を自分の方に戻す行為じゃ。イメージとしては熱いものを触って手を引っ込める感じで、かつ、手首をグニャグニャにした感じじゃ」

武「手首の力がなかなか抜けないんですよね~」

素菓子「それは当ててダメージを与えようと思い過ぎてるからじゃ。目打ちは4指のどれかが目に当たればよいんじゃ。ガッツリ当たらなくても”かする”だけでもしばらく目は使い物にならん

武「力で当てにいくと逆効果ですね」

素菓子「どれっ1度ワシに打ってみろ。大丈夫じゃちゃんと避けるから(笑)」

武「では見て下さい。えいっ!!」

パチンッ!!!

ボーイ「師父!」

素菓子「目が~!目が~!」

武「当たっちゃった(笑)」

そして10分後

素菓子「あえて当てさせたけどまぁまぁじゃの←涙目

ボーイ(見栄張っちゃって)

武「体を張って教えていただきありがとうございます

素菓子「よいよい今日はこのくらいにしといてやるが、まだまだじゃぞ←涙目

武「ありがとうございます」

ボーイ(あほや…)

 

 

第15話 超基礎から学ぶ攻撃方法 目打ち金的蹴り 攻撃戦のとり方


女性の護身術 超初心者向け攻撃の基本 目打ち金的蹴り&攻撃線のとり方

武「いきなりですが、師父と師匠にお願いがあるんです」

素菓子「なんじゃ?」

ボーイ「えっなに!?(汗)」

武「初歩の初歩から護身術を見直したくて」

素菓子「よい心がけじゃ」

ボーイ「い、いいよ」(良かった~やめたい言う思った…)

武「全然基礎が出来て無いと思うし、女性でもどこから始めたらいいか全然わからない人多いと思うんで」

素菓子「よくぞ言った!おまえもまだまだ半熟じゃし、この際基本からやり直すぞ!」

武「ありがとうございます」

素菓子「まずボーイに目打ち金的をやってもらったが、あれを例に考えるぞ」

武「お願いします」

素菓子「何も知らない超初心者はまず、『目打ち金的蹴り』を徹底的にするべし」

武「一応やっていますが」

素菓子「形だけ知っておっても意味がない。インプットばかりでは意味が無いアウトプットして初めて身になる。これは仕事でも何でも一緒と思うがの」

武「私の目打ちはまだあまいでしょうか?」

素菓子「あまいあまい、コーラの炭酸抜けた時くらい甘いわい。」

武「ペプシですか?コカコーラですか?」

素菓子「あほんだら~!!!そんなんどっちでもいいんじゃ!!」

武「ひえ~~っ では、今日は何からしましょうか?」

素菓子「超初心者は考え方として相手と相対した時は、まず

①相手との間合いをはかる

②相手の隙を見つけどこを何で攻撃するか選択

③攻撃線をとる

④実際攻撃する

①は相手次第じゃ。持たれてしまっては間合いも何もあったもんじゃないからの。

②でどこを何で攻撃したいかを選択し③で相手の正中線(相手の真ん中の線)に自分の攻撃線をロックオンじゃ。

武「攻撃線は何本あるんですか?」

素菓子「いい質問じゃ。基本的には二本。前にある方の手足で相手の正中線をとるのはでとると言う。後ろにある手足でとるのはでとると言う。上級になると更にある」

武「今回は師匠が右前からの前側の手足で攻撃してたから順でとってたて事ですね」

素菓子「そうじゃ。超初心者はどっち前でも構わんから順からの目打ち金的蹴り攻撃を徹底的に練習するべし。これができるのとできないのではその後の人生が変わるぞ」

武「これから、徹底的にやってやる!!」

素菓子「よし!話は戻すが、今回は右前からの目打ち金的と決まってるから上記の②は済みという事になってるから、攻撃線をとる練習をするぞい」

武「右手右足でとるぞっと」

素菓子「ところで②のどこを何でという選択は、自分が何が出来るか知ってないと選択できない。だから、初心者の内は特に『自分の必殺コンビネーション』をつくり、相手に合わせるのではなく、相手がどうであっても自分のコンビネーションでのみ対応するようにした方が良い。相手に合わせているとキリがないからの。慣れたらその場である程度対応すればよい。望ましいのは鉄板のコンビネーションを3個くらい作ってどれかをはめ込むようにするのじゃ。」

武「その1つに順での目打ち金的が入ってるてことですね」

素菓子「何も考えずにまずこれを相手がどの体勢でもきめれるように練習することじゃ。」

武「まず目打ち金的を極めます!」

素菓子「攻撃線のとりかたは、攻撃したいのが、順なのか逆なのかを決めたら、相手の正中線をとり続けるだけじゃ。そしていつでも攻撃できる体勢になっておく。目をつむっても、そのまま手足が伸びたら攻撃が相手に当たるように。今回は間合いも関係ないから動く相手に合わせてとり続ける。実戦では間合いの問題もでてくるが今回は無視じゃ。相手にすっぽんのように1度ひっついたら離れないようにするのじゃ。」

武「師匠がいつも言う相手が嫌がるくらい攻撃線をとります」

素菓子「そうじゃ。やると決めたら徹底的にやれ!!

 

つづく

第14話 効果的な突きの基本練習1


女性の為の護身術 効果的な突きの基本練習1 実際の打ち方実演

ボーイ「今日から基本の基本の打撃、特に突きの練習しよか」

武「お願いします」

ボーイ「何度も言ってるけど、おさらいを兼ねて言うよ」

武「忘れてる事もあると思うのでお願いします」

ボーイ「もちろんただの突きではなくて力を使わず効果的な突きな!

武「力いっぱい突かないと言う事ですね」

ボーイ「その通り、突きの原理としてはノーモーションの押しと同じ」

武「手を持たれた状態でも突けないといけないていう事ですね」

ボーイ「そう、持たれてから『つながる体』になるんではなく、基本的な原理原則というのは同じで、投げも打撃も同じ事をやってるねんで。見た目が全く違うからピンとこないかもしれないけど。」

武「今までそんなこと考えた事も無かったけど、最近では言ってる意味が理解できます。」

ボーイ「”投げは投げ、打撃は打撃の体の使い方”てやってるからみんな上達速度が遅いねん」

武「全然違うように見えますからね。一緒に練習して初めて納得できました」

ボーイ「そうでないと、今まで練習してきた事が意味無いからね。全ては”繋がって”いる」

武「投げの練習は打撃練習の布石というわけですね!」

ボーイ「どちらが先でも結果は同じやろうけど、たまたまそうなった(笑)」

武「では、今回の突きのポイントはズバリ!つながりながら突くってことですね」

ボーイ「その通り、それと『攻防一体』の突きをすること」

武「防御も上手くなる必要があるということですね!?」

ボーイ「それにこした事はないと思うけど、僕は防御なんて必要ないと思ってる。」

武「えっでも、守らないといけないじゃないですか?」

ボーイ「試合やったらそうやろね。でも護身術は助けが来てくれない状況なわけやからやるんやろ?」

武「そうですね」

ボーイ「時間をかせいでも助けは来てもらえないねから、守ってもしかたがない、例え守れてもジリ貧なだけや。援軍の来ない篭城と一緒で負けは確定。」

武「だから防御の練習はしてないんですか?」

ボーイ「無駄やからね。それやったらその時間を攻撃に特化したい。少しでも窮地を脱出する確立をあげために。野球でもサッカーでも何でも0点では勝てないからね。」

武「点数は入れないと勝てないですもんね…」

ボーイ「ただし、護身術に関してやで。試合で使うンやったら防御もいるやろうな。僕はそれでも攻撃のみやったけどな。逆に言うたら、相手に攻撃させない。させる時は、意図的に誘ってた場所にのみ攻撃させる。だからその時点で僕の勝ち(笑)初めから相手は詰んでます。」

武「攻撃に特化する事で守る必要がないということですね。」

ボーイ「護身術なんて、相手が何人かわからんのに、防御してたら知らん間に違う相手に掴まれてしまってるよ。」

武「恐ろしいことです」

ボーイ「でも最低の受けは必要。ただ受けと言っても相手の攻撃をずらすだけで、攻撃する速度(前に出る速度)は増すくらいの気持ちで」

武「攻撃されてるのに更に攻撃しながら前に出るんですか!?」

ボーイ「そう!相手が攻撃してくれる時が1番隙もできて攻撃が入りやすい。だから、チャンスや!」

武「恐いな~」

ボーイ「そこを恐がって前にでず、押し倒されたりしたら、その後はもっと悲惨な現実が待ってると思うよ。それを思ったら、ちょっとの勇気をだして殴られるくらいの覚悟で前にひらすら突き進む!」

武「殴られる方が後に待ってる結果はマシという事か…」

ボーイ「極端な話やけどな。ビビッたらあかん!相手が何をしようが前にでる。引いたら気持ちでも負けて結果は…わかるよね。僕はいつも相手がどんな大きい奴でも前に出た。相手が僕より大きいのに相手が引いてたからね。」

武「そんなんで殴られたりしなかったんですか?」

ボーイ「全く無い!と言いたいけど、どんだけ殴られたらか!倒れるような事はなかったけど、しょっちゅう口の中が血の味やったよ(笑)」

武(笑ってるよ)

ボーイ「だからわかったこともいっぱいある。恐いけど、相手の中に入って自分の間合いで戦えばどんなでかい奴にも勝てるていうことがね。ただし、チャンスは一瞬!」

武「守っていたらチャンスを逃す、そして間合いが大切てことですね」

ボーイ「それが全てやと思うくらいやね!幸い護身術の場合は相手があほみたいに近づいてきてくれるから間合いを潰す努力は必要ないからそこは楽やねん。近づいてきたら、自分の持ってる技術の全てを相手にぶつけたら、相手は倒れてるよ。ただし、チャンスは一瞬やで」

武「その一瞬に自分が何を使えるのか知っとく必要があるてことですね」

ボーイ「そう、自分の必殺コンビネーションを作れて度々いうてるやろ。その1つとして本題の今回は突きを基本から学びましょうって話や。

武「実際突くまでにいろいろあるってことですね」

ボーイ「そう、ただ相手と相対してもダメで戦術的に有利な位置を取りなさいって話。」

武「師父も何かアドバイス下さいよ。」

ボーイ(静かやな~と思ったらこっち見てるように寝てるやん)

武(寝てるんかい!)

素菓子「もう食べられんわい…ムニャムニャzzz」

ボーイ「今日はこのぐらいでにしとこか」

 

つづく

 

第13話 相手を力を使わず持ち上げる『盛本流合気上げ』


女性の為の護身術 盛本流合気上げ 力を使わずつながりで持ち上げる

武「う~ん、なかなか上がらないな~」

ボーイ「いつも言う事やねんけど、力入ってるよ(汗)」

武「抜いてるつもりなんだけど知らない間に入ってるんだよな~」

ボーイ「思い通りにいかんと思わず力が入るけど、繊細な感覚がわからんねな~」

武「出来ない時は力も入るし、足の感覚がわからない…」

ボーイ「練習初めはいつもそうやな(汗)終わりかけにはいつも出来るのに」

素菓子「基本が出来とらん証拠じゃ!!!」

武(来た!)

ボーイ(でた!)

素菓子「ちなみにボーイの動画の合気上げも次の投げを意識しすぎて手を高く上げ過ぎとるがの」

ボーイ(やっぱ言われた~)

ボーイ「お恥ずかしい(汗)反省です!!」

武「師父、でも私は力は感じず持ち上げられてるのですが…」

素菓子「そうかもしれんが、無駄な動きじゃ」

ボーイ「手の動きだけみたら武ちゃんの方がきれいに仕上がってます」

素菓子「動作が大きいがの…じゃが基本じゃからかまわんのじゃ」

素菓子「まずは背伸びし、より相手と繋がり、相手と自分が入れ替わる感覚じゃ」

武「はい、うまくいくと自分が沈む程に相手が浮いてきます。」

素菓子「やってる事は合気下げとほぼ変わらん。相手が上がるか下るかだけじゃ」

武「では、なぜ出来ない時と出来る時があるのでしょうか?」

素菓子「まずは繋がりが甘いということじゃ。練習をやってるうちに体がつながりやすくなってきとるが、初めからこの状態でないと、実戦では意味が無い」

武「相手の足がわからないという事が繋がってないという事でしょうか?」

素菓子「その通りじゃ。相手が繋がってなかってもやりにくいじゃろうが、ボーイはいつも繋がっとるからお主の場足は自分の体にあそびができとるのじゃ」

武「なるほど、だから練習の途中に慣れてきて途中から出来始めるのか!」

素菓子「そうじゃ。「練習中に繋がる体」になっとるのじゃ。元来初めから繋がっておらんといかんが、途中から出来とるから、今は上出来じゃ。繋がることすら出来ない武道家が多いからの。

ボーイ「力に頼るってやつね。力では女性は男性に理論上勝てない事になる」

武「それでは困ります(涙)」

素菓子「その為に技術があるのじゃ!強引な技では護身なんて夢のまた夢」

武「しかっり練習して技術を磨きます!」

素菓子「その意気じゃ!そして」

素菓子「喜べ!ワシの護身は体術だけではなく武器術もあるのでな!」

武「あ、ありがとうございます!」(ってまた覚える事が…)

素菓子「武器は久しぶりじゃのうボーイ」

ボーイ「はい。僕の特技でもありますが(笑)」

ボーイ「師父、武ちゃんはまだ体術も未熟なのでまずそれからかと…」

素菓子「案ずるな。ちゃんと考えとる」

ボーイ(めちゃくちゃ怪しいな)

武「考えていただいてありがとうございます!」

素菓子「腕がなるぞい!ボキボキ!首がなるぞいボキボキ!腰が鳴るぞいボキゴキュ!あたたたっ!こ腰が…」

武「師父!!!!」

 

つづく